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【国際】プーチン氏家族の記事続々 ロシアの報道統制緩む?
【モスクワ=常盤伸】ロシアの独立系ニュース週刊誌「ノーボエ・ブレーミャ」は、一日付の最新号でプーチン大統領の長女マリアさん(30)について写真付きの特集記事を初めて掲載した。プーチン氏の家族をめぐる情報は国の「最高機密」だが、ロシアのメディアは最近、前妻のリュドミラさん(58)の再婚を報じたほか、プーチン氏と親しい富豪の息子と結婚した次女エカテリーナさん(28)をめぐる英通信社の報道をこぞって伝えた。 経済制裁や原油価格の大幅下落による経済危機を受け、家族に関する報道統制がなし崩しに弱まっている可能性がある。 同誌によると、マリアさんは保健社会発展省付属の内分泌学研究センターに勤務する医学研究者で、オランダ人会社員の夫や娘とモスクワ中心部に居住。特別に四種類のパスポートを保有しているとされる。 夫はプーチン氏の影響力が強い政府系天然ガス企業「ガスプロム」からロシアのコンサルティング会社に移ったという。 記事はマリアさんを西欧的価値観の持ち主と分析。プーチン体制が今後さらに強権化する際に「障害」となる可能性に触れた。 これに対し、ペスコフ大統領報道官は「大統領の私生活に関連しており、コメントしない」と述べた。 執筆した記者は独立系テレビの番組で「納税者は大統領の家族の情報を知る権利がある」と記事の狙いを説明している。 また、ニュース週刊誌サベセドニクは「政権は家族の情報について以前ほど神経質ではなくなってきた」と指摘。昨年十二月に行われたプーチン氏の記者会見でも娘に関する質問が許された。 ただ、ノーボエ・ブレーミャのアルバツ編集長は本紙の取材に、同誌ウェブサイトが特集記事の掲載直後に妨害攻撃を受けて数時間閲覧できなくなったことを明らかにした。 PR情報
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