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福島第一原発周辺 巻き貝 減少か2月5日 5時31分
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国立環境研究所が東京電力福島第一原子力発電所周辺の沿岸部で巻き貝などの生息状況を調べたところ、ほかの地域と比べて生息数や種類が少ないことが分かりました。原発事故による生態系の変化や放射線の影響で減少した可能性もあるとみて詳しく分析しています。
国立環境研究所は原発事故のあと、平成25年にかけて千葉県から岩手県までの5つの県の沿岸43か所で、「イボニシ」や「チヂミボラ」と呼ばれる巻き貝などの生息状況を調べました。
その結果、福島第一原発から20キロ圏内の沿岸部ではほかの地域に比べて生息数や種類が少ない傾向が確認されたということです。具体的には、宮城県石巻市では1平方メートル当たり最大3万5000個が確認されたのに対し、原発から1キロ余り離れた福島県大熊町では2800個、9キロ余り離れた富岡町では2400個でした。これらの結果はイギリスの科学雑誌、サイエンティフィックリポーツに掲載されました。
調査を行った国立環境研究所の堀口敏宏室長によりますと、巻き貝などは比較的、放射性物質の影響を受けにくいということですが、今後、放射線の影響を調べるとともに原発事故で周辺海域の餌や魚などの生態系が変化したことで減少した可能性もあるとみて詳しく分析しています。
その結果、福島第一原発から20キロ圏内の沿岸部ではほかの地域に比べて生息数や種類が少ない傾向が確認されたということです。具体的には、宮城県石巻市では1平方メートル当たり最大3万5000個が確認されたのに対し、原発から1キロ余り離れた福島県大熊町では2800個、9キロ余り離れた富岡町では2400個でした。これらの結果はイギリスの科学雑誌、サイエンティフィックリポーツに掲載されました。
調査を行った国立環境研究所の堀口敏宏室長によりますと、巻き貝などは比較的、放射性物質の影響を受けにくいということですが、今後、放射線の影響を調べるとともに原発事故で周辺海域の餌や魚などの生態系が変化したことで減少した可能性もあるとみて詳しく分析しています。