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組み体操で後遺症残るおそれある重度のけが目立つ
2月5日 5時35分

組み体操で後遺症残るおそれある重度のけが目立つ
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全国の学校で広く行われている組み体操で、脊椎の骨折をはじめ後遺症が残るおそれがあるなどの重度のけがをした子どもは1年平均で90人に上り、組み体操によるけが人全体の1%に達することが救急の専門医の分析で初めて分かりました。
医師は「ほかの運動ではあまり見られないけがで対策を急ぐべきだ」と指摘しています。
この分析は、千葉県の松戸市立病院で救命救急センター長を務める庄古知久医師が、学校での事故をまとめている日本スポーツ振興センターのデータを基に行いました。
それによりますと、昨年度までの3年間に全国の小中学校と高校で起きた組み体操の事故でけがをした児童や生徒は1年平均で8664人でした。このうち後遺症が残るおそれがあるなどの重度のけがは、いずれも年平均で、脊椎骨折が35人で最も多く、脳挫傷や脊髄損傷、内臓損傷などと合わせると90人に上ったほか、けが人全体に占める割合は1.04%に達しました。
組み体操による重度のけがの実態について分析が示されたのは初めてで、庄古医師は「結果に大変驚いた。学校で行われるほかの運動ではあまり見られないけがで、対策を急ぐべきだ」と指摘しています。

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