2016.02.04 Thu posted at 19:31 JST
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ワシントン(CNN) オバマ米政権は4日までに、2017年会計年度(16年10月~17年9月)の国防予算の編成で欧州におけるロシアの脅威に対抗するため支出額を前会計年度比で4倍の大幅増額にする方針などを明らかにした。
実現すればその予算規模は約34億ドル(約4012億円)となる。ウクライナ危機などを受けた欧州の同盟国の動揺を抑えることを狙っている。欧州関連の軍事予算などは来週発表される大統領の予算教書の中で示される見通し。
米国防総省はまた、過激派「イラク・シリア・イスラム国(ISIS)」の掃討などに充てる予算規模を倍額の約70億ドルに増やす考えも明らかにした。
新たな国防予算の欧州関連項目では、中部や東部欧州の拠点における機甲旅団の交替の継続的な実施、北大西洋条約機構(NATO)演習への米軍参加の拡大、戦闘車両や物資補給の追加派遣などを盛り込んでいる。
オバマ大統領は2日の声明で、ポーランドで近く開かれるNATO首脳会議では加盟国の間の軍事力強化が中心議題になると強調した。
一方、ワシントン駐在ロシア大使館の報道担当者はCNNの取材に、新たな国防予算の要請内容は欧州の安全保障環境の不安定化や阻害要因になるとけん制した。
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