速報 > 地域ニュース > 東京 > 記事

スマホ道案内、GPS電波ない地下で 東京駅周辺で実験
国交省など

2016/2/4 22:32
小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

 国土交通省は4日、全地球測位システム(GPS)の電波が届かない地下や屋内でもスムーズに道案内ができるスマートフォン(スマホ)アプリの実証実験を東京駅周辺で始めた。NTTや東日本旅客鉄道(JR東日本)、三菱地所などが協力する。2020年の東京五輪・パラリンピックに向けて訪日外国人や高齢者、障害者なども移動しやすい環境をつくる取り組みの一環。

これまで難しかった地下・屋内での道案内サービスを快適に使えるようにする(4日午前、東京駅周辺地下)
画像の拡大

これまで難しかった地下・屋内での道案内サービスを快適に使えるようにする(4日午前、東京駅周辺地下)

 18年の実用化を目指す。対象エリアは東京駅周辺の地下でつながった大手町、丸の内、有楽町、銀座、八重洲の一部にまたがる。こうした実験では国内最大規模の広さになるという。

 従来も屋外ではGPSを使った様々な道案内サービスがある。半面、電波が届かない地下や屋内では利用が難しい。把握した位置情報を表示する地図も、商業施設やビルの管理者ごとに作成・管理される場合が多く、統一したデータが不足している。

 実験では周辺ビルなどの協力で地下空間の地図をつなぎ合わせて1つにまとめたほか、ビーコンと呼ぶ無線機器を約300カ所に設置。既存の公衆無線LANのアクセスポイントなどの情報も活用し、道案内アプリを使う人の位置情報を正確に把握できるようにした。屋外と地下・屋内を行き来しても途切れない工夫も凝らしたという。

画像の拡大

 基本ソフト(OS)「アンドロイド」を搭載したスマホ向けに開発したアプリを取り込んで起動させる。地下や屋内でも、現在地や行きたい場所までの道順をすぐに表示できる。実験期間は3月6日まで。

 今回できた環境を生かす形で、NTTなどは導入を目指す技術の実験もする。行き先をわかりやすく示す立体表現や、曲がり角に来ると振動で目的地方向に引っ張られる感覚を伝える機能などを試した。

 国交省は広大な地下空間が広がる東京・新宿での実証実験も検討中だ。

小サイズに変更
中サイズに変更
大サイズに変更
保存
印刷
リプリント
共有

電子版トップ速報トップ

関連キーワード

GPS、スマホ、東日本旅客鉄道、NTT、スマートフォン、三菱地所

【PR】

【PR】

主要ジャンル速報

【PR】



主な市場指標

日経平均(円)
2/04 大引
17,044.99 -146.26 -0.85%
NYダウ(ドル)
2/04 14:16
16,354.43 +17.77 +0.11%
ドル(円)
2/05 4:11
116.54-56 -1.40円高 -1.19%
ユーロ(円)
2/05 4:11
130.74-78 +0.05円安 +0.04%
長期金利(%)
2/04 16:10
0.050 -0.010
NY原油(ドル)
2/03 終値
32.28 +2.40 +8.03%

アクセスランキング 2/5 1:00 更新

1.
シャープ再建、鴻海軸に 追いつめられた「日の丸」 [有料会員限定]
2.
日立株急落、マイナス金利期待では止められぬ業績不安 [有料会員限定]
3.
シャープ再建、鴻海軸に [有料会員限定]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報