旧国立競技場取り壊しで「期間限定」
富士山の頂上付近に太陽が沈む「ダイヤモンド富士」が4日、東京都新宿区の明治神宮外苑・聖徳記念絵画館前付近で見られた。高層ビルが林立する都心の路上で富士山が見える場所は珍しいが、旧国立競技場が取り壊されたため、富士山を遠望することができるようになった。新国立競技場の建設が今年末に始まるため、「期間限定」の富士山スポットになりそうだ。
この場所では5日午後5時ごろ、太陽がちょうど富士山頂に沈む。11月5、6日ごろにもダイヤモンド富士を見るチャンスがあるという。写真撮影のため4日、現地を訪れた日本地図センターの田代博・常務理事は「まさに奇跡の空間。眺望を遮らないよう、東京の新名所として残してほしい」と話した。【中西拓司】