会計担当女性2850万円着服 熊本県立高
熊本県立玉名工業高校は4日、過去5年間のPTA会計に約2850万円の使途不明金があり、会計業務を担当していた女性(54)が着服を認めたと発表した。PTAは昨年12月、業務上横領容疑で県警玉名署に告訴状を提出した。
同校によると、女性は「生活費や子供の学費に使った」と話している。2002年8月に雇用され一人で会計を担当していた。保護者らから集めたPTA会費は部活動費などに使われているが、昨年5月、部の顧問らから支給が遅れているとの指摘を受け、内部調査を進めていた。
女性は当初「帳簿を無くした」などと話していたが、6月になって着服を認めたため解雇された。これまでに計420万円を返還したという。PTAは毎年度末に定期監査していたが気付かなかった。【井川加菜美】