福島第1原発南側で貝類など減る
国立環境研調査
2016年2月4日 19時53分
東京電力福島第1原発事故後、同原発の南側の海岸で、貝類など無脊椎動物の種類や生息数が減少したとの調査結果を国立環境研究所(茨城県つくば市)のチームが4日、発表した。
同研究所の堀口敏宏室長は「原因は分からないが、東日本大震災の津波の影響だけでは説明できない。原発事故で漏れ出た放射性物質や化学物質が親潮の流れで南下した可能性もあり、室内実験をして原因を調べたい」としている。
チームは2013年5~6月、宮城、福島、茨城県内の7地点で、潮の満ち引きで海になったり陸になったりする「潮間帯」と呼ばれる海岸に生息する貝など無脊椎動物の種類数や生息数を分析した。