2016年02月

ブログ読者のみなさん…本当に申し訳ありません。

もうですね…情けない限りですが…先日の私のブログで煽り気味に予告していた「ベッキーさん本人の直筆のメッセージ」なのですが…結論から申しますと、無くなりました。

正直言って…ちょっと信じられない展開ですし、色々と言いたいこともあります。情けないやら呆れるやら…様々な感情も交錯していますが、何よりも、本ブログの読者の皆様方には、結果として…不正確で不確かな情報を提供する形となってしまったことは完全に私のミスです。

申し訳ありませんでした!

しかも、どちらかと言うと、完全に正反対の方向に行ってしまったようです。もう…あまり、この件に関しては、これ以上言及することは避けたいと思います。




(追記)
あと、先日の私のブログに関して、数人の方から「言葉が強すぎる」「直した方がいい」というご心配のご意見を頂戴しました。私は当然、自信をもってコラムを書いているつもりですが、私を応援して下さる皆様を心配させてもいけないことも承知しています。なので、少しだけですが、加筆・修正しておくことにします。これからも「本気論・本音論」をどうぞよろしくお願い申し上げます。

前々回のブログ
前回のブログの続きです。

1月に起きた3つの大きな騒動は、ネットリテラシーを学び研究する上で、実に有意義な事象だったと判断しています。それくらい「特徴的」な世間の反応があったと言えるでしょう。

皆さんは前回、私が発信したブログに対して、大きな反応があることをもう目にされているかもしれません。これをよくご覧になっていただきたいのです。そうです。賛成が多数寄せられているでしょう?それと同時に

極めて攻撃的に
極めて感情的に

私の攻撃をしている「一部の人間たちがいる」ことが分かりますよね?私の意見に賛同する人、私の意見に「論理的に」反対する方が多くいらっしゃる中で…ちょっと怖くありませんか?ちょっと恐ろしくなりませんか?
私を応援してくださっている方などは
「こんなに叩かれて、長谷川さん、大丈夫かなぁ…?」
と思われませんでしたか?



ここが大事なのです。



私のもとに届く多くの
「自分のそう思っていました」
「こういう論点から違うと思う」
という書き込みとは「全く異質」の、相手を(今回で言えば私を)感情的に攻撃する書き込みが多数みられるはずです。皆さん、これをよく見ておいてください。そして、今から書くコラムを読んで、皆さんの周囲に張り巡らされた「ネットの中のウソ」と「今までの時代との明白な違い」を私と一緒に読み解いていきましょう。

あ、そうそう。
「何を根拠に言ってるんだ~」とか「何にも知らないくせに~」とか四の五の言ってる変な人たちが結構いるみたいですけど、私のコラムを読んでる人は、気にしないでおいてくださいね。私、14年間も「徹底的に取材してニュースを報告する」という姿勢を叩きこまれている人間です。ネット上で適当に書き込みをしている人たちとは違います。
安心してください。根拠のない話なんて書いてませんから。
「取材者の秘匿」と言って、どこから情報を得ている…なんて絶対に言いませんが、私は明らかな根拠のないような話は基本的に言いません。そこら辺の最近劣化が激しいテレビコメンテーターよりは信用しといてもらって大丈夫です。

さ、余談は置いといて…。


【まず、リテラシーという概念の基礎を覚えておきましょう】

まず、私のように大学で専門にやっていた人間を除けば、あまり多くの方がご存じでないであろう「リテラシー」という概念について覚えておきましょう。
私はこれを「フェーズゼロを見抜くこと」と解説しているんですが…分かりやすく戦前の例で言いましょうね。
物事が進むには段階(フェーズ)が存在します。これが「思考」であっても「作業」であっても同じです。
例えを挙げましょう。戦前の日本は、なぜ暴走状態に入ったのか?

フェーズ1(第1段階)→大本営発表が「日本は超強くて、絶好調で、アメリカ軍は悪でやっつけまくってるぞ~」と流しまくる。(=「情報の発信」の段階)

フェーズ2(第2段階)→すっかり信じ込んだ国民たちが、周囲の人たちにも自分の信じた「日本バンザイ!」という価値観を押し付け続ける。(=「情報の拡散」の段階)

となって、アメリカ軍の空を飛んでいる戦闘機に対して竹やりで突っつく、という状態が出来上がっていったのですね。こうなると暴走状態です。

しかし、リテラシーを身に付けている国民は…この「フェーズ1」の前の段階を見抜こうとするのです。つまり…
「この『大本営発表』って、本当なのかな?」
「アメリカだけが『悪』って言ってるけれど本当なのかな?」
この疑問を持つことが「リテラシー」の第1歩です。そうなると「自分で少し調べてみよう」という気になる。すると、軍部が暴走していたり、実はアメリカの国力は日本のそれをはるかに上回っていることが少し分かってきます。そして…

軍部がアホな国民を先導するために情報統制をしているだけ

という事実が見抜けるようになってきます。これが情報の発信(フェーズ1)の前にある「フェーズゼロ」を見抜く作業となります。


【現代社会では、情報拡散におけるフェーズが2段階増えている】

しかし、今はテレビをはじめとする情報網が圧倒的に整備されました。そして、それに続き、ネットの情報網まで確立されたのです。なので戦前とは違い、私は「情報拡散」におけるフェーズは「2段階増えている」と主張しています。

1月に起きたベッキーちゃんの騒動でもSMAPの騒動でも、甘利さんの件も同じですね。

フェーズ1→週刊誌で報道される(情報の発信1)
フェーズ2→テレビを使って大拡散される(情報の発信2)
フェーズ3→テレビのコメンテーターの発言などをネットニュースが連日そのまま記事にする(情報の発信3)
フェーズ4→すっかり信じ込んだ一部の人たちが、出来上がった流れ以外を攻撃し始める(情報の拡散)

って感じでしょうか。
分かります?情報を発信する箇所が、戦前みたいに「ラジオと新聞だけ」とかでは全くないのです。年上世代にはテレビや新聞で。若い世代にはネットを介して、今までの常識では絶対に計り知れない速度と拡散力で、広がっていく時代なのです。

また、1日1回新聞を読みます、とか夜のニュースだけ見ます、みたいな時代ではなくて、若者世代は…1日に20回ほどスマホの画面を見ます!みたいな時代なので、情報の発信が1日に何度も伝わり続けちゃう時代なんです。


【ではベッキー騒動のフェーズゼロは?】

では、ベッキー騒動のフェーズゼロを探ってみましょう。
彼女のニュースは全て、週刊文春さんが発信しました。フェーズ1は明らかに週刊文春の新年号ですよね?ここで、ベッキーちゃんとゲスの川谷君の不倫が報じられました。

ここでよく見てみましょう。文春さん…長崎県まで行って、あの二人を直撃して写真を撮っていますよね?

なんであんな写真、撮れたのか?文春さん、どうして「二人が長崎県まで行っている」という情報を握っているのか?日本中に文春さんの記者さんでもいるんでしょうか?それとも、長崎県の全ホテルの入り口に、文春さんのカメラマンさんでも常駐しているんでしょうか?

そんなの、無理に決まってるでしょ?

しかし、その答えが文春さんのスクープ2発目となる、14日発売号にヒントがあるのです。
文春さんはこの記事で、4ページにわたってゲスの川谷君の奥さんの「単独インタビュー」を掲載しています。経験上分かるのですが、週刊誌で単独インタビューであのページ数を稼ぐのって…3時間ほど話を聞かないと無理なんです。かなり落ち着いた状況で3時間。相当のお互いの信頼関係がなければできません。

そして、不可思議なほどに…文春さん以外の「全ての雑誌に」奥さんのインタビューは載っていませんよね?これは、私たちの業界で「囲ってしまう」と言います。ホテルなどに閉じ込めてしまうなどして「他の雑誌のインタビューに応えさせない状態」を作り上げるのです。

そうした目線で見ると、14日発売の文春のインタビューの中で奥さんが自分で話をしていますよね?
「長崎県への飛行機のチケットは私が取ったんです。そのチケットを使って人で長崎旅行をしているんです」と。涙の訴えです。奥さん、本当に嫌で悔しかったでしょう。しかし、そこで想定できることがあります。

二人の長崎旅行、2人以外に…奥さんは知っていた、という事実です。

ちなみに、私の取材の結果、ゲスの川谷君もベッキーちゃんも、スタッフ初め、周囲の人に「長崎に行くという話をしていない」ことは裏を取れています。川谷君は、バンド仲間にも長崎への話はしていません。しかも実家には、ベッキーちゃんを連れていくことなど一言も話をしていません。

私の取材では、二人で長崎に旅行に行くことは…世界であの段階では3人しか知らなかった可能性が高いのです。その観点から、私は文春さんに「二人が長崎にいると思う」と伝えたのは…奥さんと推察しています。

つまり、今回のベッキーちゃんの報道が出来上がった経緯=フェーズゼロの陰に「ゲスの川谷君の奥さんの意向」が圧倒的に強く反映されていることが想像できるのです。

ではゲスの川谷君の奥さんの意志とは何か?
川谷君への怒りもあるでしょうが、なによりインタビューの後半にも何度も出てきていますが、「ベッキーがテレビに出ていることへの強い強い嫌悪感」があることが分かります。

つまり、ベッキー騒動のスタート地点(情報を流す原点)には、そもそも「ベッキーをつぶしたい!」という「圧倒的な攻撃的意思」が見え隠れするのです。

ちなみに、皆さんが目にした文春さんの第3弾。
「友達で押し通す予定(笑)」
というラインがあった、とまるで規定事実のように報道されていますよね?皆さん、その画面…見たことあります?無いですよね?
これは本人たちが両者ともに、周囲に強く「こんなライン、送ってない」と言っている、という事実だけは言っておきます。テレビもネットも…色々書くなら少しくらい本人たちに取材くらいしたらどうだ?

中には「文春にばれてもラインを続けてる」とか「いまでもノー天気に不倫を続けている」とか適当なことを言い続けている「大ウソ垂れ流し情報番組」もあるけれど…その中に私の古巣も含まれているのが、情けなくて涙が出そうになりますが…いや、まぁいいや。この話は。言いたいことがあるなら、ベッキーちゃん本人が話せばいいだけのこと。私が彼女を守る義理もない。

さ、リテラシーの話に戻しましょう。


【更なる追い打ちがフェーズ2と3で襲い掛かった】

皆さんはあまりご存じないことでしょうが、週刊誌や写真誌・スポーツ紙の記者などは、大体月に一回のペースでみんなで集まりを持っています。そうして横のつながりを持って、現場のみんなで飲んだり楽しんだりしています。もちろん、情報交換もしています。

先週も、ある集まりがあって、そこできわめて興味深い話を聞きました。
「長谷川さん、事務所のアツ(圧力のことですね)がすごいんですよ~」
ん?何の話です?

聞くと、方々の事務所から
「ベッキーはひどいらしい」
「ベッキー、暴走してるらしい」
「テレビ、もうベッキーいらないんじゃないか?」
という電話が、何本も入っているというんです。

分かりにくい?

要はですね…
「ベッキーを批判的に批評する記事を書いてくれ」
って言う「アツ」です。実際、こんなネット記事も出ましたね。

ベッキーにこだわる必要がないテレビ局 ネットでは不要論が噴出(リアルライブ)
http://news.livedoor.com/article/detail/11132321/

考えてみれば「ベッキー枠」というものは、他のタレントでも代役が利くものばかりだったりします。それくらい、ベッキーちゃん本人の人望と周囲からの推薦で獲得してきた枠と言えるのですが、逆に、若手の…こじるりちゃんでも菊地亜美ちゃんでも、十分に対応できる枠だったりすることも事実なのです。

これを芸能界の各事務所が狙わないわけはないんです。
テレビ各局のキャスターたちも、コメンテーターたちも、そもそもいろんな事務所に所属しているものです。それらの思惑も働きます。多くの事務所にとって…

「ベッキー枠」は「喉から手が出るほど欲しい枠」

だったりします。つまり、ベッキーちゃんの一連の報道って…ベッキーちゃんが叩かれる方向に向かうようになっていたんです。

そもそもの情報発信が「ベッキー憎し」で怒り心頭の奥さんマター。
そして、それに対して発信する側のテレビのキャスターも全部、本音は「ベッキー枠が欲しい事務所」の意向にそいます。
ネットは拡散するって言っても、実はテレビコメンテーターがこういった、とかスポーツ紙がこう書いた、とかそのまま上げてるだけ。そのテレビコメンテーターも全部、本音はベッキー枠が欲しい事務所所属。


ね?
前回、言ったでしょ?


あまりにもベッキーさんばかり叩かれてるっていう違和感、ないですか?って。
この騒動なんて、ベッキーちゃん自身も、ゲス谷君も、もちろん、ライン画面やプライバシーを流しまくった奥さんも…「3人とも悪い」部分があるんです。
特に、ラインの流出って…本来は絶対にやっちゃいけないことであって

■西武が法令順守研修 SNSに注意「ベッキーのこともある」(スポニチ)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160202-00000113-spnannex-base

こんな研修、本来は必要ないはずなんです。明確にプライバシーの範疇なんだから。でも、個人のメールのやり取りまで恐怖の対象になる時代みたいになっちゃってる。これは間違っています。ライン画面の流出は絶対にやり過ぎだ。ここは私は譲る気はない。

ま、そんな感じで、フェーズゼロの部分から「ベッキー叩き」をしたい意図があるうえに、フェーズ2や3(情報拡散)の部分でもベッキーを叩こうという積極的な意思があるために、一般の視聴者から見ると、何が何だかわからないところまでベッキーちゃんだけが叩かれる事態に発展しました。
そして、この「流れ」を受けて「叩きのめしている日本人たち」が大変な問題なのです。


【ベッキー叩きをしている日本人は「戦争をするタイプの人間」なのです】

完全に世の中の流れが出来上がり始めた段階で、単純に「それに乗っかって大騒ぎするのが楽しいだけのバカ」という日本人が一定数存在します。
今までは、全く社会的にも認められておらず、根暗で、気弱で、自分の意思も持たず、ただ流されて…。陰険で卑怯で、トイレの壁に落書きをするだけが唯一のストレス発散方法だったバカ集団ってのが…必ずみなさんの周囲にも少数ですがいるのですが、実生活では全く目立ちません。ただの社会不適合者たちだから。

が、そんな連中の意見が、ネット上ではあたかも
「一人の論者の意見」
に見える、というのがネット社会の特徴だったりするんです。

そんな連中は、とにかく自信がなくて気弱なので、「周囲の大きな流れにただ同調したい」という意思があります。逆らうのが怖いんですね。自分がないし自信もないから。
そういう連中にとって、昨日の長谷川のコラムは、

「自分を否定された」

かのような錯覚に陥るのです。(あえてそう書いただけですけどね)
落ち着いてよく考えてみましょう。私はただの一人のアナウンサーです。でも、大阪で「クギズケ!」という人気番組を担当している以上、適当な発言は出来ません。なので放送を見ている人は当然知っているでしょうが、私がベッキー騒動の担当になっている以上…最低レベル以上の取材は当然やっています。
と、言うか私がここまで書く以上、かなりの取材を終えたあとだ、と考えるのは当たり前の価値観です。

でも、それが分からないんです。その連中って。一言、社会になじめていない連中だから。

普通の常識がないので、自分を否定された感じになって、必死になって叩きのめそうとするんです。ネットを見てください。必死になって私を叩こうとしているサイトなどがありますね?これ、みんな…「大きな流れ」が出来たと見るや、それに

「そうだ、そうだ~~~~!」

と同調している自分に安心したいだけの連中なのです。要は、戦時中に
「日本って…アメリカに勝てるのかなぁ…」
って言った奴を見つけては、
「この非国民がぁぁぁぁぁ!」
って怒鳴ってたバカとおんなじ連中と思ってください。

「日本は勝てるのか」というのはただの「疑問」です。なので、それに対する回答は「論理的」に「説明」でなければいけないのです。
私の昨日のコラムは「法的な見解」として「私個人の見方」を書いています。これに対する対応としては
「長谷川はこう書いているけれど、自分はこう思う」
という「論」でなければいけないはずでしょ?違うんです。彼らは「攻撃」してるでしょ?

怖いんです。自信がないから。
焦ってるんです。自分が否定されそうだから。

そういう連中は「テレビにベッキーが出ている」と言うだけで、それを攻撃することで、自分を安心させたいんですよね。だって、せっかく今「大きな流れ(ベッキー下ろし)」にのろうとしているのに、テレビが言うことを聞かないから。
なのでこう言うことになります。

ベッキーに主婦層反発!出演民放局に10分でクレーム1000件殺到(スポニチ)
http://news.livedoor.com/article/detail/11129522/

この声には明らかな「攻撃」の意思が存在します。なので「怖い」でしょ?なので「恐ろしい」でしょ?そうして、ベッキーちゃんはテレビからいったん姿を消す方向に動かざるを得なくなりました。

この「自分のイライラをぶつけているだけの少数派」のことを「ノイジーマイノリティ(数は少ないのにただうるさい連中)」と言います。皆さんも覚えておいてください。はっきり言って完全に無視していいだけの連中なのに、ネットで一定レベルの市民権を得たバカ達です。繰り返しますが、彼らのやってることはただの「戦時中の怒鳴り声をあげてた連中」と同じです。なので、私はこの連中を

絶対に認めません。「論」に対して「論」で返せない人間はバカだ。


【「SMAP騒動」と「甘利騒動」はなぜここまでにならなかったか?】

さて、こうしてみると、SMAP騒動と甘利騒動も少し整理して見えてきますよね?
そうです。

フェーズ2と3を叩き潰した

のです。「情報拡散」のところで叩き潰してしまったので「大きな流れ」が出来無かった。「大きな流れ」が出来ないと、自信の持っていない連中は動けないんです。だって「自分なんてない」から。
甘利さん騒動も同じですね。
これは初動の対応を間違えなかったので拡散できにくかったんです。だってもう辞任してるし。

ネット社会の特徴は「ノイジーマイノリティ」が「まるで1人の意見のように取り上げられる」時代と言えます。なので、そこまでの大きな流れになる前に手を打つと

面倒くさくない

ってことなんです。サンミュージックさんはそこを間違えちゃいましたね。これらの知識は企業のリスクマネジメントにも必ず役に立つ知識となりますので、企業の上層部の方々は良ければ覚えておいてください。




企業の人事部の皆さん、講演の依頼はHPの方にどーぞ♪
金はとるけどね。

前回のブログの続きです。
1月に起きた大きなニュース(SMAP騒動・ベッキー騒動・甘利大臣辞任)を「ネットリテラシー」の視点から紐解きたいと思います。
「ネットリテラシー」って、私は今の日本人にとても大切な視点だと思っています。もちろん、私が多くの講演活動などで訴えている「メディアリテラシー」も同じなのですが「そこにあるものを一度だけ疑ってかかってみる」こと。「何らかの違和感を感じたらそのままで放置しないこと」。

ただ、今回のコラムでは、その前の段階。ネットリテラシーに入る前に、一つだけ整理しておきたい話があります。
今回の3つの大きな話題は、実は裏では共通点もある、という話を前回しましたが、今回は特に特徴的である「ベッキー騒動」を少し注目して紐解いてみましょう。

そもそも一番悪いのは…ダントツで川谷君の奥さんですからね?

ベッキー騒動には、3人の登場人物が出てくると言えます。

・ベッキーさん。
・ゲスの極みの川谷君。
・そして、その川谷君の奥さん。

この3人をよく見てみると、世間的に圧倒的なバッシングを受け、もはや回復不可能なところまで叩きのめされたのがベッキーさんです。多くの芸能人も…後述しますが、完全に間違った方向にコメントをし始めてします。はっきり申し上げて「国民、総リンチ状態」が出来上がっています。日本人ってこういうの、大好きですよね。池に落ちた子犬を叩きのめして沈める感じ。
私、こういう雰囲気、大嫌いです。

さて、世間の完全に勘違いしたアホな流れは全部無視して、せめて私のブログの読者の皆さんだけでも「正常な価値観」を持ってこの騒動を見ておいてください。当コラムでは、日本は当然【法治国家】と認識しています。なので、あくまで法律的な見地から話を進めます。個人的な価値観や感情論を言い始めると、話が終わらなくなるからです。

まず、ベッキーさんです。
これは、細かく言うと「事務所の対応」が稚拙だっただけです。要は問題はサンミュージック側にあると言えます。ベッキーさんって
「騙されて好きになった男が既婚者だった」
ってだけの存在だったりします。なので、問題は
「既婚と知ってから、ゲス君を即時切り捨てられなかった」
事となるでしょう。もちろん、ダメはダメなんですけれど、そもそも論として、結婚した直後にもかかわらず、ベッキーさんに近づき、手を出してる男が悪いんです。
もちろん、ベッキーさんはスポンサーサイドや番組に迷惑をかけています。これは、視聴者や一般の皆さんには全然関係のない話ですが、道義的な責任はありますよね。なので、スポンサーなどには謝罪すべきでしょう。繰り返しますが、視聴者には悪いことは何もしていません。不倫がいいなんて言ってんじゃないですよ?念のため。


続いて、ゲスの川谷君です。
結婚した直後に、ベッキーさんに手を出し、また結婚している事実を隠していたと報じられています。これももちろんアウトですが、これは細かく言いますと…民法で規定されている「不法行為」に該当すると捉えられます。
ええとね…「不倫」ってね…犯罪でもなんでもないですからね?
も一つ言っとくと、不倫って、他人がとやかく言ったり文句言っていい話じゃないですからね?ここは皆さんも押さえておきましょうね。

不倫って、そもそも「不倫はダメよ」なんて法律(民法)には書いてないんです。不倫(=既婚者が不貞行為を働くこと)は…
「裁判になった時に離婚していい理由になりますよ」
って書いてあるだけなんです。で、今はそこから「推察」して「離婚の理由になるってことは、法律上、ダメってことっすよね」というとらえ方をされているわけです。

あくまでこれだけ。

そして、民法上の規定ってのは、そもそも「他者がどうこう言っていい問題ではない」んです。あくまで「当事者間」の問題であって、テレビとかでギャースカ言ってる人たちって、その程度も勉強していない「不勉強なコメンテーターたち」と認識しておいてください。ちょっときついこと言ってますけど、法律の専門家が近くにいたら聞いてみてください?私とおんなじことしか言わないから。

ただ、民法上はあくまで離婚要因にも直結すると規定されている「不法行為」。なのでゲス谷君はアウトです。これは悪いですね。


そして、最後にゲス谷君の奥さんです。
もうね、好感度上げようと必死な寒いテレビコメンテーターたちが必死になって擁護しているのがこのゲス谷君の奥さん。

みんな、無視してください。こういう人達がテレビでコメンテーターやってるから日本はアホが増殖されるんです。

ゲス谷君の奥さんは、売れない時代から、ゲス谷君を支え続けてきたそうです。なのに、元カノと続いてるわ、結婚直後にベッキーさんに手を出してるわ、で…はっきり言って
「お前の男を見る目がないだけだろ」
という突っこみは置いといて、けっこうかわいそうな状況であるとは言えます。

しかし、です。

問題はここから。彼女は、そのままですと明確な「被害者」で終わってるんですが、この奥さん、ここからの行動があまりにもひど過ぎるのでは?と私は考えています。

彼女はもう多くの芸能人もテレビなどで話をしているように、クローンiPhoneを制作してラインの画面を抽出していると捉えざるを得ない状況があまりにも多すぎるのです。みなさんだってそう思っているはずなので言いきっちゃいます。あのラインの画面を文春さんに持ち込んだのは当然、奥さんだと推定されます。少なくとも私はそう断言したい思いです。

これに関しては、実は川谷君の携帯からどうして情報が流れたのか、すでにサイバー警察が動いています。この話は皆さん、あまり知らないことでしょうが、まぁ、もしかしたら早晩、流出経路が明らかになる可能性はあるかもしれないですね。

で、この行為なんですが…皆さんも分かってますよね?
犯罪ですからね?しかも刑事事件です。テレビのコメンテーターたちに本気で言いたい。分かってる?日本では…

「何人も、不正アクセス行為をしてはならない」(不正アクセス禁止法3条)って決まってるんです。
これに違反した者は、
「一年以下の懲役又は五十万円以下の罰金に処せられます(同12条)。

ゴリッゴリの犯罪行為です。刑事事件なんです。そこをすっ飛ばすの、本当にやめた方がいい。
しかも、そこで入手したラインの画面を週刊誌に売り、誰がどう見てもプライバシー権を侵害しているとも推定されます(こっちは民法の方だけれど)。
この奥さんね…彼女が本当にやったのであれば、彼女…最初は確かに被害者です。それは確かです。でも、その後の文春さんに持ち込んで「復讐行為」を繰り返しているに至っては…

刑法と民法、両方で…99.99%「アウト」な行為に手を染めていると判断せざるを得ません。私、3人とも知り合いじゃないのでハッキリ言いますが、

この3人の中で、完全にダントツで一番ダメな行為をしているのはゲス谷君の奥さんであることは法治国家日本において明白です。

ここは日本です。
日本では「法律を守って」みんなが生活しています。
違法行為は「悪」です。感情的な部分なんて、みんな違うんです。なので、法治国家に住む人間の一人として、断言します。上記仮定がすべて事実であれば、この3者で…

ダントツ悪いのが奥さん(犯罪行為+民法上のプライバシー侵害)
次にゲス谷君(民法の不貞行為)
そして、かなり下がってベッキーさんです。(だまされたとはいえ、気づいた段階で引き返していない)

もう一度言っておきますが、最低レベルの法律知識もないままに平気で低レベルなコメントを繰り返している日本のダメコメンテーターの発言は全部無視してください。
「え?これって、ベッキー、そこまで悪くね?」
って感じていたそこのあなた。はい、正解です。皆さんの感覚で合っています。

でも、世間ではそうなっていませんよね?

奥さんはテレビなどで擁護されまくり。
ゲス谷君は見事「両成敗」という全力で売名行為な新曲が当然オリコン1位。印税、もらいまくり。

そして、ベッキーさんは…CM10社を下され、違約金は5~6億円。テレビのレギュラー番組、11本が全滅となりました。これって損害額、いったいいくらになったと思う?そして、ネット上では、頭スッカラカンのアホ軍団から総リンチを食らっています。「不倫なんて許せな~い」みたいな。


さあ、ここで、です。

ここで、一度、立ち止まって考えてみるんです。あれ?何かおかしいぞって。
ベッキー、なんでここまで叩かれるんだ?って。

この3者。あまりにも度を越して「受けたダメージが違い過ぎる」んです。こういうときって、裏に何かあるんです。絶対。

次回のコラムでは、私の独自取材から見えてきた「ネットの裏側」・「ネットリテラシー」の視点から、この1月に起きた3大騒動の「リアルな裏側」を解説します。


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