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“武士道精神“が根底に 日本人がドーピングしない理由
2月4日 20時34分

日本のメダリストを対象にしたドーピングに関する初めての調査で、多くの選手がドーピングをしない理由として、「武士道」の精神を挙げていることが分かりました。
ロシア陸上界を始め世界でドーピングが後を絶たないなか、日本はこれまでにオリンピックで1人も違反者を出していません。こうしたなか、早稲田大学大学院の研究グループの日比野幹生さんと間野義之教授などは、ロンドンオリンピックまでの3大会の日本のメダリスト男女6人ずつから聞き取り調査を行いました。
その結果、「ドーピングをしない理由」について、多くのメダリストが親や指導者から「ズルはしない」や「勝ち負けより一生懸命に頑張ることが大事」といった教えを受けたことを挙げました。また、「根底に武士道のような信念を持っている」といった回答も多く、「武士道」につながる日本のフェアプレーの精神が大きな要因になっているとみられます。研究グループは、「古来からの武士道の精神が生きているという興味深い結果だった。2020年東京大会に向けて、反ドーピング教育の重要性を世界に広めていくための基礎的な研究になると思う」と話しています。
今回の研究成果は、来月、学術雑誌の「スポーツ産業学研究」に掲載される予定です。

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