にんにくごま油あえ。
皆さんも是非どうぞ。
(テーマ音楽)
(杉浦)寒い冬に彩りを添えてくれるハンドメイド。
今回は見た目にもあたたかなバラのブローチを紹介します。
このブローチふんわりと糸を立ち上げた立体的な刺しゅうで作りました。
教えて下さるのは…花をモチーフにした緻密な作品がお得意で2015年には初めて出品したクリエイターのコンテストでも入選を果たしました。
そんな長谷川さんが刺しゅうを始めるきっかけになったのがこの本です。
中でも立体的な刺しゅうは色に深みが出て華やかさが際立ちます。
小さくてかわいらしくセーターやコートなどいろいろな装いにぴったり合うふんわり刺しゅうの花のブローチ。
いつもとは少〜し違う立体的な刺しゅうに挑戦してみませんか?「すてきにハンドメイド」1月は「暮らしを彩る針仕事」がテーマです。
チクチクッと針仕事が生み出すさまざまな作品をご紹介していますけれども今回はこの花のブローチです。
(宮川)これいいですよね。
見て下さい。
立体的でねこのふんわり感がたまりませんよね。
また色のこのグラデーション絶妙ですね。
さりげなくね襟もととか胸もとこれピュッとワンポイントいいですよね。
花子さんにもついていますよ。
いいですよ。
どうやってこのふんわり刺しゅう立体的な刺しゅうを作ったらよいのか教えて下さる方です。
刺しゅう作家の長谷川和希さんです。
はじめましてこんばんは。
よろしくお願い…うわ刺しゅう男子じゃないですか。
いきなり真っ白のシャツ着られてるようなんですけどよくよく見るとなんかこう…ここにも刺しゅうが施されてるんじゃないですか。
そうですね。
こちらはアンティークのレースを参考にしたデザインです。
これ刺しゅうですよね。
レースを貼り付けてるんじゃないんですよね。
まぁ〜これどうですか。
(杉浦宮川)ねぇ〜。
緻密なね…。
これだけじゃないんですよ。
私チラッと後ろを見せて頂いたんでちょっと後ろを向いて頂いて…。
ワホッ!ワホッ!ワッホー!すごいわこれ。
芸術作品ですよね。
これ機械で刺しゅうしてあるんじゃないんですよね。
色を塗ってるわけでもないんですよ。
一針一針チクチクと刺しゅうされてるんですよね。
あらすごいですよね。
長谷川さん作品作る時にどんな事気を付けられてますでしょうか?もう前の方に向いて頂いても…。
後ろばっかりでごめんなさい。
どういう事気を付けられてます?糸の持つ魅力…こちらですね。
はいこちら。
「魅力を大切に」というのはどういう事ですか?美しい光沢感や立体感糸の質感を大切に刺しゅうしています。
また服やバッグなどの日常に溶け込んだ作品が多いのです。
あらららら刺しゅうが…。
今回はブローチを教わるんですけれどもどういうふうにふんわり作ったらいいんでしょうか?こちらは「ターキーノット・ステッチ」といったステッチで刺しています。
ターキーノット・ステッチ。
はい。
あらこれ動物ですね。
鳥さんですか。
インコですね。
動物をモチーフに刺す作品によく刺されるんですが今回はバラにしてみました。
こちらご覧下さい。
こんなふうにねよく見るとループが重なっているのが分かりますでしょうか?糸がそうですね輪になってますね。
そうですね。
こちらループをまず作ります。
最後にループをカットして形を整えてふんわり仕上げます。
へぇ!輪に刺してカット…いや怖いわ。
それ糸が抜けるじゃないですか。
こちら糸を留めてあるので大丈夫です。
えぇ〜隠し味やね。
ターキーノット・ステッチ。
作っていきたいと思うんですがお待ち下さい。
このバラの花の前にチラッと見えているがくや葉っぱを刺していきたいと思います。
作り方のVTR前半です。
はい材料です。
麻布15cm四方のものを用意します。
これ麻布なんですか。
あっこれですね。
15cm四方ですか。
はい。
はい用意しました。
図案を写します。
まさにバラの花ですね。
麻布の上に手芸用複写紙を色の面を下側にしてのせます。
その上に図案を写したトレーシングペーパーとセロハンを重ねます。
インクの出なくなったボールペンなどで…きれいに写りますね。
こういうふうにグラデーションになってる糸なんですね。
はい便利な糸です。
糸は2本どりにしますので刺しゅう針は細めの8番を使うと仕上がりがきれいになります。
2本って少ないですね。
はい細いです。
刺しゅう枠に麻布を挟みます。
ではまず刺し始めの糸の玉留めをせずに始末する方法をご紹介します。
玉留め…後ろでゴワゴワなってるんですけど。
布の表側から針を入れます。
糸の端は表側に出しておいたままにしておきます。
少し離れたところから表に出してすぐ近くに入れます。
そしてまたすぐ近くから表に出します。
先に出した糸を割るように針を入れ引き締めます。
えぇ〜間に!?はい。
これで糸は留まります。
こうすれば玉留めしなくても糸は抜けないんですか。
はい。
表に出た余分な糸の端をカットします。
これで刺し始めの糸の始末ができました。
続いてサテン・ステッチです。
葉はサテン・ステッチで糸を並べて面を埋めるステッチです。
おなじみのステッチですね糸は針を裏に出す時に引くのではなくて表に出す時に引くと布がひきつれにくく引き加減がそろいやすいです。
出した時。
今ですね。
はいこの時ですね。
おぉ!はいはい両方やってました。
片面ずつね引っ張ってましたけど。
これか。
ほんとにきれいに並んでますね。
半分出来たら葉の先から元に向かって残りのサテン・ステッチも刺します。
あきれい。
刺し終わりの糸の始末をしましょう。
これ大事やなぁ。
はい。
糸を裏に出し裏糸に2〜3回くぐらせます。
糸の端をカットします。
結び目はしなくても大丈夫って事ですね。
はい。
もう一枚の葉もサテン・ステッチで刺します。
色が変わってますよ。
はい。
糸の緑のグラデーションが効いて葉っぱの色も自然に変わっていくんですよね。
次にがくをしていきます。
がくはアウトライン・ステッチで刺します。
行ったり来たりするやつね。
そうですね。
刺した線に沿って糸を半分ずつ重ねるように刺していきます。
刺し終わったら糸は裏糸に2〜3回くぐらせて始末して下さい。
続いて…今度は1本どりで刺していきます。
針は同じでいいんですか8番。
同じ針で大丈夫です。
刺し始めの糸の始末です。
葉の裏糸に2回ほどくぐらせて糸を留めて糸の端はカットします。
表に返して葉脈をアウトライン・ステッチで刺します。
短い線はストレート・ステッチで刺します。
濃い色の糸で葉脈を刺すとアクセントになって締まりますね。
ねぇ。
あっきれい。
もう一つの葉脈も同様に刺します。
刺し終わったら裏糸にくぐらせて始末して下さい。
葉とがくが出来ました。
ここまではね私たちがいつもやっておりますおなじみのステッチですよね。
そうですね。
特に面を刺すサテン・ステッチをきれいにするにはコツがありますか?そうですね早く埋めたくて太い糸で4本どりなんかで刺す事があると思うんですが1本や2本の細い糸で刺すと仕上がりがきれいに糸もそろいやすくなります。
そうですか!私たちどうしても4本どりで一気に…4本がよれてしまうんですよね。
じゃちゃんと手間を惜しまずに丁寧に刺していきたいと思います。
葉っぱの面積ってちっちゃいですからねちょっと辛抱して細い糸でやりましょう。
この上に花が咲くと思ったらねそっちの方期待したいと思います!いよいよその花の刺し方ですね。
ターキーノット・ステッチ作り方の後半をご覧下さい。
花を刺していきます。
刺しゅう糸25番濃い赤を使います。
これですね濃い赤25番。
今度は糸を4本どりにしますので刺しゅう針は太めの5番を使います。
同じ針でしよう思ったらなかなか通らないんですよね。
針も替えなくてはいけませんね。
大切です。
一番外側の線からターキーノット・ステッチを刺していきます。
いよいよきましたよ。
ターキーノット・ステッチ。
まず0.2cmくらいをすくいます。
最初に針を入れた位置の0.1cm横から針を入れ先ほどすくった部分の中央辺りに針を出します。
ここで糸を引くと糸が抜けなくなります。
次にループを作ります。
0.2cm横に針を入れ隣の針穴から針を出します。
糸を引ききらずにループを作ります。
長さが0.8cmくらいになるところまで糸を引いたら0.1cm横から針を入れ先ほどすくった部分の中央辺りに針を出します。
ここでもう糸を引くと糸が抜けなくなります。
これかぁ…。
これでキュッと締めてあるんですね。
ループが出来ました。
これを繰り返すと立体的な刺しゅうが出来ます。
ちょっと練習しとかなあかんね。
これねこのようにね。
実際の図案でやってみましょう。
まず0.2cmくらいをすくいます。
糸を引くと糸が抜けなくなります。
この糸おいといていいんですか?そのまま残しておきます。
続いてループを作ります。
半分のところにおいて…。
これ糸取れないようにしてるところですね。
留まっております。
留まりました。
次にループを作ります。
いきなりループは駄目ですね。
はい。
ここでループを…。
ループは最後にカットしてそろえますので長さが均一でなくても大丈夫です。
神経そんなにすり減らさんでいいんですね。
一番外側の濃い赤いループが出来ました。
次に内側の線を薄ピンク刺しゅう糸4本どりで刺していきます。
色が変わりました。
外側から内側に刺す方が先にすくったループが邪魔にならないので刺しやすいです。
ここはループね。
薄ピンクのループが出来ました。
ちゃんと留まってるみんな。
だからねあと切っても抜けないんですね。
ここが大事やね。
次の線はピンクの刺しゅう糸で刺します。
同じく4本どりです。
次の内側の線は…刺していきます。
ん!きましたよ。
少ない色数でグラデーションを出すためですね。
へぇ〜。
残りは真ん中です。
真ん中は…刺していきます。
この部分はループのまま残しておきます。
あらまあ!真ん中は…花が刺せました。
ループをカットしていきます。
真ん中はループのまま残しますのでハサミの刃は内側から外側に向けカットしましょう。
一気に切らずに少しずつ整えていけば失敗が少ないです。
長さはお好みで大丈夫です。
切りそろえたら糸がふんわりするよう爪で軽くこすって整えます。
それでふんわりなってるのか。
びっくりぽんですね。
ほんま。
こんなふうになってたんだ。
ブローチに仕立てていきます。
便利だね今は。
ほつれ止め液が乾いたら手縫い糸で…これ普通に売ってるんですか?キットがありますので…。
便利ですね。
はい。
布の裏側にブローチ台を当てます。
そしてぐし縫いした糸を引いてくるんでいきます。
あらまこれでいいんやて。
引いた糸は玉留めにしています。
留め具にピンをセットしブローチ台を取りつけます。
パカッ!カチッとはめるだけなんですよね。
接着剤も要らず…。
立体部分を整えたら…いやぁ私ねマジックのね種明かしを見たような感じでねどうなっていくのかなと思いましたけど意外と簡単ですよね。
手順をきっちりしていけばいいんですよね。
ここまでは基本の作品花のブローチの作り方教わりましたけれどもこちらには色違いがあります。
紫赤そして黄色ですね。
そしてお隣にはちょっと図案が違ったもの。
こちらはミモザをモチーフにしてみました。
小さいつぼみはフレンチノットで刺しています。
ふんわりしたり小さく巻いたりして表情をつけています。
これも刺し方も一緒ですよね。
同じ刺し方で出来ます。
根元をしっかり留めなくてはいけないですね。
抜けないようにね。
ターキーノット・ステッチそして玉留めに似たフレンチノット・ステッチ。
この2つでできるという事で色違いもそれからモチーフ違いも楽しめますけれどもこういったブローチどこにどんなふうにつけたらいいのか。
せっかく作ったのにね。
VTRでご紹介しましょう。
黒いカーディガンに合いますね。
ちょっとワンポイントになりますね。
あら同じものですよね。
それをブラウスの…。
シンプルな無地のブラウスもちょっと華やかな印象になりますね。
すごいワンポイントいいですね。
あっこれしたい!たくさん作って並べて飾ってもかわいいですね。
あっちこっちについてますね。
楽しい。
これいいなぁ。
お帽子にもつけて。
この帽子も…。
こういったカジュアルな帽子にもよく合います。
え〜…。
ワッペンですか。
こちらは少し大きめのモチーフにしましたのでワッペンにして胸もとにつけました。
バッグなんかにもよく合います。
あらまあいろんなところに…。
これいいですよね。
同じものでもね…。
なんかブローチから何でも合わせられますよね。
ワッペンですけれどもブローチの図案を大きくして作ってみました。
これはどういうふうに作られてるんですか?これ後ろをちょっと見ていいですか?あっこういう感じで…。
フェルトに両面接着芯で貼り付けています。
はあはあはあ。
簡単ですねこれ。
取り外しも簡単にできますので使い方がいろいろ楽しめますね。
ステッチかけてあるんですね。
少しワンポイントになりますね。
周囲にステッチをかけて…。
お洋服洗濯する時はこれを外したらいいだけですよね。
そうですね。
更に同じモチーフで壁掛けを作って頂いています。
フレームに入れるとちょっと雰囲気変わりますね。
飾って楽しむというのも刺しゅうの魅力なので…。
いろんな顔が見せられますね。
はい。
やはり「刺しゅう男子」で…。
どんなふうに長谷川さんが暮らしの中でね刺しゅうを楽しんでらっしゃるか知りたいですよね。
もうどんな感じやろうね。
ご自宅のアトリエをお訪ねしました。
岡山県にあります長谷川さんのご自宅のアトリエです。
額!これ絵じゃないんですよね。
全部刺しゅうなんですよね。
廊下がギャラリーのようになってますね。
うわぁ〜…。
なんか下のじゅうたんにまで刺しゅうされたんかなと思うぐらいのね勢いですね。
あらまぁこれは?こちら友達のプレゼント用に少しイニシャル入れて刺していますね。
立体的ですね。
ワンポイントでも喜ばれます。
これはもうプレゼントされたんですか?はい。
もう喜んで頂けました。
アトリエというか刺しゅう道具…。
懐かしい裁縫セット。
こちらは小学校の家庭科の教材のものですね。
まだお持ちなんですか?刺しゅうを始める時に引っ張り出してきて今も使っています。
何でも大事にされてますね。
これは何ですか?これは糸ですね。
使い終わった糸をためていたんですけれどもそのうちにオブジェのような感じになってきました。
そんなもんごみ箱の底ですよ。
クズになってますわ。
きれいですねこんなふうにするとね。
さあお出かけですよ。
いやおしゃれ!
(笑い声)シンプルなんですけど何ですか手元が…。
うわっ!華やか…。
こちらハンガリー刺しゅうのモチーフの刺しゅうですね。
そして…。
こちらは18世紀の男性宮廷衣装をモチーフにしたものですね。
マリー・アントワネットの時代ですよ。
すごいですね〜。
きれい。
このデザインどこで何かを見られてですか?そうですね当時のものを写して再現してみました。
写すいうてもすごいなこれは。
いや何ですか…また…。
いやぁ〜ちょっと嫌!もうほんとに。
コートの背中は同じデザインでシルクで刺してみました。
ヒェーッ!これまぁ…。
輪っかはめにくいじゃないですかこの刺しゅうする時の…。
シャツは200時間ぐらいかかって作りました。
200時間って分かれへんわ言われても。
何日とか言われたら分かる。
すごいねこれ!先ほどのねお友達にねイニシャルされてましたけど私なんか刺しゅう入りのちょこっとこう…。
ちょこっと「花子」とか書いてるだけでも…ねぇ!もらう方じゃなくてあげたいという事で。
今もらう気いっぱいでした私。
長谷川さんちっちゃいところから始めるといいですかね。
ワンポイントから始めると作る楽しみがありますのでそのうちにだんだん楽しくなって好きになって上手になりますので…。
いきなりシャツやコートは私たち無理ですもんね。
何枚シャツ汚してしまうか分からないですよ。
でも私いろんなとこにつけたい。
これ。
生活の中に取り入れて頂ければ楽しんで頂けますので。
今日教わりました立体的なバラの花のブローチ。
初めての方にも試して頂きたいですしこれまでの刺しゅうでは飽き足らないという方に是非おすすめです。
これはもう一生のトライですねこれは。
もう長く楽しめるのでその辺りも刺しゅうの魅力ですね。
途中で出ましたね額にありましたけど絵画と思いましたら違ったんですねあれ。
全部刺しゅうで刺してたんですねあ〜すばらしいわ。
朝ドラの「あさが来た」のね撮影スタジオでも今刺しゅうブームになってますでしょ。
宮あおいさんや波瑠さんがなさってるっていう事で私たちもやりましょうかね。
やりましょう。
いきましょうほんとね。
どれからいきましょ。
やっぱりこのブローチからトライしていきたいと思いますね。
長谷川さんひと言皆さんにアドバイスを…。
刺しゅうの魅力は長く楽しめるというのも一つの魅力です。
時間はかかりますけれども作っていくうちにどんどん楽しくなって上達していきますので是非作ってみて下さい。
はい。
長谷川さん今日は…。
(一同)ありがとうございました。
2016/02/04(木) 11:30〜11:55
NHKEテレ1大阪
すてきにハンドメイド 暮らしを彩る針仕事「ふんわり刺しゅうで 花のブローチ」[字]
1月は「暮らしを彩る針仕事」を特集。新進の刺しゅう作家として注目を集める長谷川和希さんがボリューム感のある立体的な模様を作り出す技法でブローチの作り方を伝授。
詳細情報
番組内容
1月は「暮らしを彩る針仕事」を特集。今回は、「刺しゅう」。冬の厚手の洋服にも映える、ボリューム感のある立体的な模様を作り出す技法、「スタンプワーク」を取り上げる。新進の刺しゅう作家として最近注目を集める長谷川和希さんが、初心者でも失敗が少なく作れる方法で完成へと導いてくれる。温かみのあるアクセサリー、花のブローチの作り方を伝授する。
出演者
【講師】刺しゅう作家…長谷川和希,【司会】奥野史子,宮川花子,杉浦圭子
ジャンル :
情報/ワイドショー – 暮らし・住まい
情報/ワイドショー – ファッション
趣味/教育 – 園芸・ペット・手芸
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