「忙しい人」について、おふたりの記事を読みました。
忙しいと言っている「忙しいおじさん」は本当に忙しいのか? - ライフハックを愛するサラリーマン日記
共感するとともに触発されたところがありましたので、私なりに考えるところを書いてみたいと思います。
「 忙しい」とは何か
単純に数式で考えると
「与えられた仕事時間」-「やるべき仕事の量と質」< 0
の場合に、「忙しい」となります。
「与えられた仕事時間」は、基本、全員一緒ですから、問題は「仕事の量と質」になりますね。
「忙しい」人は、
- 業務設計そのものが間違っている
- 本人の能力に対して、仕事の量か質、あるいは、その両方が高すぎる
と言えるでしょう。
両方とも、マネジメントサイドが間違えているわけですが、世に言う「ブラック企業」は前者の比重が高いでしょうし、後者は、本人の能力の問題だと言えます。
そして、上記のお二人が指摘しているのは、「忙しい」と言っている人たちの能力の問題とともに、その「仕事に対する姿勢」についてだと思うのですが、いかがでしょうか?
能力の傾向
程度問題はありますが、「忙しい」と言っている人たちは、おしなべて能力不足であり、結果、時間当たりの処理量が少ないと思います。
中でも、以下の能力が不足している傾向が強いのではないでしょうか?
業務スキル不足
- 一般的なビジネススキルが低い
- 担当業務に関する専門的知識・技能がアップデートできていない
*ベテラン社員に多く見られる傾向で、ITリテラシーが低く、昔の非効率的なやり方に固執する。
コミュニケーション能力不足
- 人が言っていることを正しく理解できない
- 自分が言いたいことを正確に表現できない
*コミュニケーションエラーが多発し、無駄な仕事や空回りを発生させている。
仕事を断ったり、依頼したりといった「捌き」が出来ないため、一人で抱え込んでしまう。一方、そのことに喜びを感じたりする。
整理能力不足
これが最大の問題だと思っているのですが・・・。
- 資料やモノの整理が出来ておらず、どこに何があるかわかっていない
- 頭の中の整理が出来ておらず、目的・目標の履き違え、手段の目的化、そして、本質をおざなりにして枝葉末節にこだわり、結果、不要不急の仕事を作り出している
仕事に対する姿勢
もうひとつの問題である「仕事に対する姿勢」、これにはいくつかのタイプがあると思います。
生活防衛として忙しくしているタイプ
- 本当は忙しくないけれど、ヒマそうにしていたら余計な仕事を押し付けられるので、忙しいフリをしている
- 家に居づらくて、会社以外に行く場所がない
- 残業代を稼いでいる
忙しくないと落ち着かないタイプ
- 「仕事とは忙しいものである」との思いに凝り固まっており、身体に染み付いている → 他の人間にも忙しさを強要するタイプ
忙しい人と思われることに価値をおくタイプ
- 「忙しい人」=「必要な人」という思い込みがあり、必要のない仕事を勝手に作り出していく。「忙しい!」と言うのが好き → 「忙しそうですね」と言ってもらうことに喜びを感じるタイプ
上記以外のタイプもあると思いますし、複数のタイプに当てはまる人もいるでしょう。
能力不足も含めて、この手の人が近くにいると、良い感じはしません。
まして、「忙しい!忙しい!」と、ワーワー騒がれたら、鬱陶しくて仕方ないですよね(笑)。
本当に忙しい人は、「忙しい!」とは、まず言わないですからね。
まとめ
ここで書いてきた人たちは、本質的には変えられないかもしれませんが、少なくとも周囲に迷惑をかけない程度に、「マシになる」ことは可能です。
- 能力が足りない人には、その能力を身につけてもらう。
- それでも無理なら、担当する業務の見直しを行う。
- 姿勢が良くない人には、その問題点を自覚し、改めてもらう。
本人の仕事に対する価値観に踏み込む話ですので、大きな軋轢は発生しますが、マネジメント如何、つまり上司の考えと行動によって解決できることだと思います。
一方、注意すべきは、「忙しい!」と言う言わないは別にして、上述の問題、特に「能力不足」は、誰にでも起きうると言うこと。
この傾向にある人たちは、年配者が多いと思いますが、人間である以上、年を取るほど、新しいことに対する抵抗感が強くなります。
まして、これまで何年も、身につけたやり方で仕事をして来ているわけですから、それを「今でも正しい」と思い込むものです。
結果、知識・スキルは古びていくけれど、人の話には耳を傾けられなくなるわけです。
これが起きるかどうかは、「自己成長」を意識しているか否かによると思います。
若くて吸収力があり、知力が高い人であっても、「自己成長」しようという気力がなくなると、時代の流れについて行けなくなると思うのです。
これは、是非、留意していただきたいところです。
以下の記事、参考になると思いますので、よろしければお読みください。
それでは、また、次回!