輸送艦「おおすみ」呉を出港 ミサイル通告で
北朝鮮が「人工衛星」と称して事実上の長距離弾道ミサイル発射に向けた動きを見せる中、海上自衛隊呉基地(広島県呉市)から4日午前、航空自衛隊の地上配備型迎撃ミサイル「パトリオット(PAC3)」を積んだ輸送艦「おおすみ」が沖縄県・先島諸島の石垣島に向けて出港した。ミサイルを迎撃する破壊措置命令を受けた動き。
PAC3は首都圏と沖縄本島の計5カ所に配置されているが、防衛省は先島諸島の石垣島と宮古島に配置するため地元自治体と調整している。近く呉基地から輸送艦「くにさき」で別のPAC3も宮古島に運ぶ。2隻の輸送艦は8日までに両島に入港する予定。
また、ミサイルや破片が落下した場合の被害対応のため、陸上自衛隊を先島諸島に派遣する調整も地元自治体と進めている。前回2012年12月には宮古島、石垣島、多良間島、与那国島に配置した。【町田徳丈、石川裕士】