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【大相撲】

“乗ってる福男”琴奨菊 初宣言「連覇で横綱昇進」

2016年2月4日 紙面から

節分祭に参加し豆まきをする大関琴奨菊=三重県鈴鹿市の椿大神社で(長塚律撮影)

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 大相撲初場所で初優勝し、日本出身力士として10年ぶりに賜杯を手にした大関琴奨菊(32)=佐渡ケ嶽=が3日、三重県鈴鹿市の椿大神社であった「節分祭・豆まき神事」に参加。初V、結婚と乗りに乗っている“福男”は初めて「横綱」という言葉を口にして、春場所(3月13日初日・エディオンアリーナ大阪)での連覇と1998年名古屋場所の若乃花以来となる日本人横綱昇進へ強い決意を誓った。

 初優勝、日本出身力士10年ぶりの賜杯、祐未夫人との結婚−といいことずくめで、今、日本で最も福を持っている琴奨菊にあやかろうと、椿大神社には昨年の参拝客3000人を大きく上回る過去最大規模の5000人が詰め掛けた。

 椿大神社によると、ガードマンを昨年の2倍に増員。鈴鹿警察署は三重県警本部の応援も含めて昨年から3倍増となる約40人の警察官を配置したが、それでも追いつかないほどの盛況ぶりだった。

 あまりのフィーバーぶりに琴奨菊のサービス精神にも自然と火がつく。上体を大きく反らせる「琴バウアー」も披露。「少しでも福を与えられるように。豆を投げても手前しかいかなくて。その分、みんなに気持ちも伝わるようにとの意味を込めてやらせていただきました」と目尻にしわを寄せた。

 参拝客の期待を肌で感じ、最高位への思いが強くなった。呼び込みたい福に「横綱、2場所連続優勝」と断言した。これまで「もう一つ上がある」という言葉は使ったが、初優勝後に初めて「横綱」という具体的な単語を用いたのは、決意を新たにした表れだったか。さらに「早く子どもが欲しいです」と子づくりの“野望”も忘れなかった。

 4日に稽古を再開する。「フィーバーというかそういうものが長く続くように。相撲の結果でしか全て表れないので。本当に来場所、頑張らないといけない」。春場所で2連覇して横綱昇進。琴奨菊の目には既にその道筋がはっきりと見えているようだった。(永井響太)

 

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