きょうの健康 関節リウマチ・膠(こう)原病「関節リウマチを薬で抑える」 2016.02.03


「きょうの健康」です。
今週4日間は「関節リウマチ・膠原病」をテーマにお送りしています。
今日もタレントの山田邦子さんがご一緒です。
どうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願い致します。
早速ラインナップご紹介します。
今日は3日目になります。
3日目「関節リウマチを薬で抑える」という事で伺います。
お話は…内科特に膠原病やリウマチがご専門でいらっしゃいます。
どうぞよろしくお願い致します。
よろしくお願いします。
私今朝はこわばってなかったです。
ああそうですか。
分かりました。
こちらの写真をご覧下さい。
まず左側の早期に薬を使いだした人に関しましては関節の腫れというのはまだ残ってるんですけども数年前からこれは進行してない現状維持な訳です。
一方で薬を使わなかった方この方はもう手首も固まってますしご覧になって頂くように指もこのような変形が見られます。
随分この年月あるんですか?この間は。
こちらはおよそ10年間ほどたっています。
10年間ぐらいたちますと無治療の状態ですと関節はこのように壊れてしまいますね。
かなり変形してしまいましたね。
そうですね。
このような関節の変形が起きては困るのでそのためには薬による治療が必要という事になります。
関節リウマチを疑って病院に行ったりしますといくつかの検査を受ける事になると思います。
どのような検査があるかご存じでしょうか?まあ骨がっていうんですからレントゲンのようなものを撮るんじゃないでしょうか?おっしゃるとおりです。
一つはそのレントゲンを含んだ画像検査な訳ですけどももう一つは血液の検査があります。
血液検査では自己抗体と炎症反応を調べます。
自己抗体は関節リウマチで自己免疫反応が起こった際に体内で作られるものです。
主にリウマトイド因子と抗CCP抗体の有無や量を調べる事で関節リウマチを診断する事が可能になります。
また体内で起きている炎症の強さをCRPや赤沈で知る事ができます。
更にエックス線で骨の欠損や変形軟骨の減り具合などをチェックします。
まだ非常に発症間もないまだ進んでない骨の変化のないような異常をこの超音波そしてMRIというのは知る事ができるんです。
これは超音波…。
このように関節の所に超音波を…装置をあてて所見を見る訳です。
これが骨があってこのくぼんでる所ここが関節になります。
健常人ですと特に炎症がありませんので何も写ってこないんですね。
これは正常な関節です。
一方でリウマチの患者さん。
どうでしょうか?これを見て…。
これ本当の写真なんですか?これは本当の写真で…。
随分赤く光っていますね。
色をつけた訳ではありません。
リウマチの患者さんのは赤く見えてる。
これは関節の中で新生血管ができてるという事な訳ですけどこの新生血管というのがなぜできてくるかという事ですけどこの関節の中で炎症がありますと滑膜細胞が増えて滑膜がだんだん増えてくるんですね。
ボリュームとして増えてきます。
そうしますとやはり酸素を供給するために新しい血管ができてこなければならない。
そういった意味で新しくできてきた血管。
それを見てる事になります。
助けようと思って血管ができてくるのにそれがよくないという事…。
そうですね。
どんどんどんどんこの炎症が強くなってしまう。
いわば火に油を注いでるようなそんな状態になります。
もう一つの画像検査がMRI検査です。
こちらMRI画像で見た関節リウマチの左手になります。
この第2指の付け根の所に内側と外側に白く見えます。
こちらはちょっと撮り方を変えたMRI画像なんですけども…。
ちょっと関節の下の所が欠けていますね。
虫歯のような…。
正解です。
ここが欠けてるのが分かると思います。
これが実は骨が欠けてる訳じゃなくてまだまだレントゲンでは異常はないんだけどもMRI画像で見ますとここに炎症があるという事を示してる…。
え〜!欠けてはいないんですか?本当は。
レントゲンでは欠けてはいないんですけど。
このような超音波の検査それからMRI画像によってレントゲンで所見のないような患者さんの炎症を捉える事ができる。
これは関節リウマチの早期診断に結び付くという事だと思います。
悪い所があるならそこを手術でガバっと取るという事はもうこれは無理なんですか?ほかの関節もやられてきますので…。
例えば1か所の膝を治す2か所の膝を治すといってもほかの関節が全部炎症を起こしてきますのでそれを一気に治す事ができるのはやはり飲み薬であり注射薬であろうと思います。
関節リウマチの治療の第一選択これは飲み薬なんですけども免疫抑制薬のメトトレキサート。
リウマチであれば必ずこの薬を投与する事になる訳です。
関節リウマチの炎症は免疫細胞や滑膜細胞の増殖によって引き起こされます。
この時に必要なのが細胞分裂に欠かせないビタミン葉酸です。
メトトレキサートはこの葉酸の働きを止める事で細胞の増殖を抑えその結果関節の炎症を抑えて骨の変形を防ぐ事ができるのです。
これはMRI画像ですがリウマチの患者さんで治療前とそれから治療開始後6か月の左手の写真です。
前の方は人さし指の関節の所が…拳の所が白いですよね。
拳ですねはい。
白い。
それから関節の所も。
それが6か月後は両方とも無くなっていますね。
おっしゃるとおりでここでの異常というのは第2指の付け根に白い集積があります。
これは滑膜の炎症滑膜炎です。
手首にも滑膜炎があります。
それがメトトレキサートを使って6か月たちますとこのようにもう滑膜炎が見えなくなっている。
でもこんだけ6か月で効くとなるとちょっとうれしいですね。
うれしいですけどでも副作用としてはどうなんですか?副作用はあります。
一番頻度が多いのは肝機能障害なんですね。
これはメトトレキサートの量に比例して出てきます。
それから困るのは骨髄障害。
つまり白血球の数を下げてしまうというような事。
それからまれですけども間質性肺炎。
肺が硬くなってしまうと。
あとよくあるのは消化器症状などであります。
それだけではなくて妊娠をされてる女性にはこれは禁忌なんですね。
使ってはいけない。
それからこれから妊娠出産を希望するそういった方もそういう計画期間は服用は禁止されてます。
その理由というのはDNAの合成抑制ですので胎児への影響これがあるからであります。
ただ多くの場合はこの免疫抑制薬で十分にコントロールできないリウマチの場合は生物学的製剤という次の薬剤を使う事になります。
生物学的製剤には炎症性サイトカインTNFーαまたはILー6を抑えるものや免疫細胞のT細胞を抑えるものがあります。
こんなにあるんですか。
(笑い声)先ほど7種類というふうに述べましたけど使い方としていくつかの基準があったりする訳ですけども先ほどのメトトレキサートが効かない時に使います。
メトトレキサートと一緒に使わなきゃならないという縛りのある薬があるんですね。
これはインフリキシマブという薬です。
それ以外の6つのものというのはこのメトトレキサートと一緒に使ってもいいですしそれなくして注射薬だけでもいいんですね。
ただこの2番目のアダリムマブというのはこのメトトレキサートと一緒に使うとより効果がありますので一緒に使った方がいいだろうというような話。
そうしますと後ろの5つが単剤でよく使われる生物学的製剤という事になります。
必須というのは分かります。
推奨もいいんですけどあとは先生が…分からないから選んでほしいですね。
そうですね。
この製剤をどうやって選ぶかというのはもう一つ基準があるんですね。
これは投与方法がちょっとずつ違うんです。
例えば点滴というものはこれ静脈注射ですね。
医療機関で受けるものです。
それ以外に注射と自己注射というのがあります。
この違いというのはお分かりになりますか?自宅でできるのと通院しなければならない…。
正解です。
これどちらも皮下注射なんですけどもこちらの注射というのは医療機関でうってもらうもの。
そして自己注射というのは最初病院に行ってトレーニングを受けて自分でうてるようになってそのあと自分で皮下注射する事ができるもの。
自己注射ですね。
インシュリンなどが…。
インシュリンなんかはね見た事ありますけど。
例えば自己注射を希望される方というのは非常に仕事が忙しくて家庭とかそれから職場で時間があればうつと。
病院に来る時間あまりないよというような方が望みます。
一方で医療機関でうって頂きたいという希望をされる方はやはり病院で注射をうって頂くと非常に安心感があるという事で希望された。
つまりこういううち方によってどの製剤を希望するかというのがある程度決まってくる事になります。
自己注射でも相当練習といいましょうかね…。
でもインシュリンのうってる方々なんか見るともう割と慣れていらっしゃいますよね。
どれぐらいのトレーニング期間が必要かという事…。
大体2週間から4週間ぐらいになります。
ですから週にいっぺんうつものであれば2回。
あるいは4回ぐらい…ひとつきですね。
そのぐらい病院でトレーニングすればあとは自分でうつ事が可能になる。
でもこれだけ7種類ですか…。
効き目が全部違うと思うんですけど…。
効き目はほぼみんな同じなんです。
え〜!何でこんなにあるんですか?問題は効果は同じという話をしました。
これリウマチの患者さんの大体50%から60%に効くんです。
という事は40%から50%の方には効かない可能性があるんですね。
例えば点滴製剤でこのインフリキシマブを選択したと。
だけども50%の人は効かない。
あるいは効いたとしても途中で効かなくなってくる事も中にはあるんです。
そしたらどうすれば…。
次の…。
例えば次の薬をというような事になります。
使ってみて効果があるかどうかそれを見ながら効かなければ次効けば継続と。
そういう中で気がかりなのはやはりその副作用といいましょうかね…。
これは頻度は高くないんですけども悪性腫瘍の頻度が少し上がったりというのはあります。
それから気分が悪くなったりあるいはひどい時には血圧が下がったりというようなそういった事が起きる事があるんですね。
ただ一番多いのはやっぱり感染症であります。
肺炎であるとかであります。
特に高齢者COPDなど肺の病気や糖尿病のある人肺炎などの感染症の経験者は重い感染症を起こしやすいので薬の使い方には注意が必要です。
初めての薬がのんでみて初めて副作用が出る事もありますのでその辺は十分に注意しながら…。
そうですね。
ホルモンの治療をずっとしておりましたけれども同じような進行度の病気だったのにお友達は向いてなかったお薬私にはとても向いていましたね。
だからそういう何かのんでみないと分からない事あると思いますね。
そういった事はあるかと思います。
今日は3日目で関節リウマチの検査と薬についてお話を伺ってきたんですけどもいかがでいらっしゃいましたか?昨日までちょっと何か怖い怖いとは思ってましたけど少し何か光がさしたというかうれしかったです。
きちんとやっぱり検査をする…。
やっぱり何でも早期なんですね。
検査なんですね。
はい。
そして薬という事で改めて今日のポイントお願い致します。
関節リウマチの治療はこの10年間大きな発展を遂げてきました。
その理由は今日紹介致しました生物学的製剤の登場によります。
この薬は骨の破壊の進行を止める事ができるんですね。
従いまして関節の変形とかそういった事に至らない訳です。
しかしもう既に骨が壊れて変形してしまったあとでこういう新しいよい薬を使ってもその元どおりに治す事はできない訳です。
従いまして先ほどもお話ありましたように早期にリウマチを診断して早期から治療を開始する。
これが一番大事なポイントではないかと思います。
山田邦子さんと共に伺いました。
どうもありがとうございました。
ありがとうございました。
2016/02/03(水) 20:30〜20:45
NHKEテレ1大阪
きょうの健康 関節リウマチ・膠(こう)原病「関節リウマチを薬で抑える」[解][字]

関節リウマチの治療の中心は薬物療法。薬を使い続けることで痛みや病気の進行を抑え、日常生活を支障なく過ごせるようにする。早期に診断する検査・薬の効果について紹介。

詳細情報
番組内容
関節リウマチを発症した場合、早期に薬の治療を始めると進行を抑えることができる。薬を使い続けることで関節の炎症が抑えられる。また痛みを抑えて関節が動かしやすくなるだけでなく、骨の破壊も抑えることができる。最近では、第一選択薬である免疫抑制薬の効果が不十分な場合などに使うことになる生物学的製剤の種類が増え、治療の選択肢が増えてきた。早期発見のために大切な関節リウマチの検査・薬について詳しく紹介する。
出演者
【ゲスト】山田邦子,【講師】筑波大学教授…住田孝之,【キャスター】桜井洋子

ジャンル :
情報/ワイドショー – 健康・医療
福祉 – 高齢者
趣味/教育 – 生涯教育・資格

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日本語
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