北朝鮮の衛星打ち上げ通告 落下物の注意喚起=韓国政府

【世宗聯合ニュース】北朝鮮が2日、国際海事機関(IMO、本部ロンドン)などの国際機関に地球観測衛星「光明星」の打ち上げを通告したことを受け、韓国海洋水産部は3日、落下物が予想される地点を通る船舶に警報を発するなどの措置を取ったと明らかにした。

 残骸物が落下する予想海域は、1段目は中西部・群山の西側約80マイル、保護カバーは済州島の西側約50マイル、2段目はフィリピン・マニラの東側約75マイルと推定されている。

 海洋水産部は同日午前、国内の海運会社や漁協などに北朝鮮の発射計画を通知し、航行に注意を促す一方、国立海洋調査院に航行警報を発令させた。

 IMOの規定により北朝鮮は日本に発射計画を伝える必要があったが、北朝鮮はIMOに直接通知し、日本には伝えなかった。海洋水産部は状況を日本と共有する一方、漁業関係者に指示を与える船を危険海域に配置し、海洋警察による艦艇配置を要求することにした。

 また国土交通部は残骸物落下による影響を分析した結果、済州島と中国を結ぶ航空便の安全に支障があると判断し、北朝鮮が通告した期間に予定されている計39便は迂回(うかい)するよう指示した。マニラ東側海上についても、2便に対し、運航時間を調整するか、迂回するよう指示した。

 国土交通部は航空機のモニタリングを強化し、中国や日本などの周辺国と緊密に協力することにした。

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