【ソウル聯合ニュース】先月29日に仁川国際空港から密入国した20代のベトナム人が3日、南東部・大邱で出入国管理事務所職員によって緊急逮捕された。法務部が明らかにした。
緊急逮捕されたベトナム人は先月29日午前7時25分ごろ、仁川空港の入国審査場に設置された無人自動出入国審査台のスクリーンドアを力ずくで開けて密入国した疑いが持たれている。
ベトナム・ハノイを出発し仁川空港に到着したベトナム人は午前10時10分の東京行き大韓航空機に乗り換える予定だった。
大韓航空側は予定された時間になってもベトナム人が搭乗しなかったため、午前10時35分ごろ、法務部に通知した。法務部が防犯カメラの映像を確認したところ、空港東側にある駐車場付近を歩くベトナム人の姿が録画されていた。
仁川出入国管理事務所と警察は密入国ブローカーなどが逃走を協力した可能性もあるとみて、捜索の範囲を全国に広げベトナム人の行方を追っていた。
出入国管理事務所はベトナム人の密入国の経緯や共犯の有無などについて調査した後、出入国管理法違反の容疑で逮捕状を取る方針だ。
韓国では空港で外国人が密入国する事件が相次いでいる。1月21日には仁川空港で中国人夫婦が密入国し、同月25日に逮捕された。ビザなしの観光が認められている済州島では同月12日、ベトナム人59人がホテルから姿を消す事件があった。28人は不法就労などの疑いで摘発されたが、31人はいまだ行方が分かっていない。