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【プロ野球】

清原容疑者宅に捜査員突入時… 手に注射器、机に覚せい剤

2016年2月4日 紙面から

覚せい剤所持の疑いで逮捕され、警視庁に入る元プロ野球選手の清原和博容疑者=東京・霞が関で(中西祥子撮影)

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 とても、言い逃れなどできない状況だった−。覚せい剤取締法違反(所持)の疑いで逮捕された元プロ野球選手・清原和博容疑者(48)が、捜査員に自宅へ踏み込まれた時は、左手に注射器とストローを持ち、すぐ下のテーブルには覚せい剤があったことが3日、捜査関係者への取材で分かった。逮捕後の取り調べで所持と使用を認める供述をした清原容疑者について、警視庁は常習の疑いがあるとみて、さらに調べを進める方針。かつての大スター選手の逮捕から一夜明けた同日は、各キャンプ地をはじめ球界に衝撃が走った。

◆素直に

 覚せい剤を所持していたとして、2日夜に東京都港区内の自宅で現行犯逮捕された清原容疑者。短期滞在型マンションの室内からは覚せい剤0・1グラムのほか注射器3本、ガラス製パイプ、ストローが1本ずつ見つかり押収されたのだが、捜査員が踏み込んだ時は生々しい光景が広がっていた。

 捜査関係者によれば、室内に1人でいた清原容疑者は、左手に注射器1本とストローを持っていたという。まさにドッキリとするような瞬間…。これを見た捜査員が、手に持っているものをダイニングのテーブルに置くように促すと、素直に従った。テーブルの上には、覚せい剤の入った袋があった。簡単には言い逃れができない状況となっていた。

◆パイプ

 2014年3月、「週刊文春」に覚せい剤使用疑惑を報じられた清原容疑者について、警視庁は1年以上前から本格的な内偵を行ってきた。10年ごろも覚せい剤使用による逮捕を視野に入れて捜査しながら、確証をつかめなかった。今度は確実に逮捕するため、密売人らの情報も仕入れながら徹底的に行動を監視し、物証も出るタイミングを計っていたのだ。

 こんな状況で逮捕となった清原容疑者は「私が使用するために持っていた覚せい剤で間違いありません」と供述。「注射器は腕に覚せい剤を注射するため、ガラスパイプは覚せい剤をあぶって吸うために使っていたものです」とも認めた。

 ガラス製パイプは寝室の床の上にあり、黒ずんでいる状態だった。ストローは先が斜めにカットされていた。押収された覚せい剤は結晶の状態から使いかけとみられるという。

◆尿検査

 逮捕後には尿検査も実施。警視庁はその鑑定結果も待って、覚せい剤使用容疑でも立件する方針。このほか、清原容疑者の携帯電話4台も押収しており、入手経路や、いつから覚せい剤を使用していたのかも、調べを進めていく。

 

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