潔い線がとても印象的。
ファッションイラストレーターの森本美由紀さん。
80年代に「Olive」や「anan」などのファッション雑誌で人気に、その後、筆と墨で描くスタイリッシュでシンプルなイラストが音楽アーティストや演劇・映画関係者にも支持され、CDジャケットやフライヤーの仕事などで活躍。
この方のイラストをご覧になったことがある女性、結構多いと思うんです^ ^
特に「Olive少女」世代は、彼女のイラストの世界観が憧れだったのでは?
森本美由紀って人は、絵をみせれば、ああこの人ねってわかると思うんだけれど、イラストレーターである。ピチカートファイヴのベストアルバム第2集のジャケットを手掛けたり、最近はAikoの歌うガムのCMなんかでも使用されたり、去年あたりでたブリジットーバルドーのビデオのジャケット手掛けたり・・・
森本美由紀は1959年産まれ。竹久夢二の弟子、長沢節の開講したセツ・モードセミナーを卒業する。以後、フリーのイラストレーターとして活躍している。あぁ、なんとなく竹久夢二や長沢節の絵にちかいものありますね。一応、美人画ってジャンルに属するのかな?
1940~60年代「ヴォ-グ」みたいなファッション誌なんかを飾ったラフな感じの女の子のイラスト、ルネ=グリュオー、カール=オーギュスト・エリクソン、ルネ=ブッシュ、ウィリアム=クラインみたいなスタイルのイラストを書ける作家であり、当時の時代背景だとか人間の感じだとかをすごく良く理解しているなって思う。簡単な事だと宇宙服がオシャレでなんか嘘臭かったり。衣装、メイク、ビジュアルだとか女の子の立ちポーズまでなんだか僕が映画でやりたいテイストがつまっていて好きだ。
無駄のないシンプルな線だけで瞬間を切り取る感じ。
描き方をまねしたいと思って、イラスト教本を買ってみたことも(塩漬けです 汗)。
森本美由紀 ファッションイラストレーションの描き方―線画をスタイリッシュに描くために
- 作者: 森本美由紀
- 出版社/メーカー: 誠文堂新光社
- 発売日: 2010/05
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さて、森本さんの昔の絵は、割と細かい書き込みがなされているのです。
こちらは雑誌「Olive」に載ってたような感じですね。
それが、年を経てカラーイラストでも効果的な線使い&洗練された印象に。
実は、森本さんが2013年に54歳でお亡くなりになったことを、この記事を書くにあたって知りました。
もうこの方の最新のイラストを見ることができないのですね。とっても残念…。
時々、回顧展的なものが催されているようです。
機会があればぜひ行きたい!
▼なお、この記事は、Handdripさん(id:hideame)の記事にインスパイア★されて書きました。
私も江口寿史さんが昔から好きでしたのでこちらの記事は胸熱でした^_^
イラストを通して時代の空気を感じたりできるんですよね。
昔の音楽を聴くときに似た感じを覚えました。
書くきっかけをくださってありがとうございます(^ー^)ノ