河北新報 2015年10月14日 水曜日
<女川原発>1号機9月に2度停電していた
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201510/20151014_13012.html

 東北電力は13日、東北電力女川原子力発電所1号機(宮城県女川町、石巻市)で9月下旬、外部電源が失われ非常用発電機が作動するトラブルが立て続けに2度発生したと発表した。

 東北電によると、9月29日午後2時40分ごろ、外部電源を保護する装置の通電試験で、遮断器を接続する際に作業担当者が必要な手順を省いたため、別の遮断器が作動し停電。使用済み核燃料プールを冷やすポンプも一時停止し、非常用発電機で代替した。
 30日午前1時半ごろ、非常用電源から復旧した外部電源に切り替えようとしたが、現場への指示不徹底で再び外部電源が止まった。

 電源が完全復旧したのは、最初の停電発生から約30時間後の30日午後8時50分ごろだった。プールの水温に変化はなかった。

 東北電は発生直後に原子力規制庁女川原子力規制事務所に連絡。事務所は13日、「原子力安全の確保にかかる設置者の取り組みが不十分」として文書で再発防止を指導した。

 東北電の大平一樹原子力部課長は「2度も停電を起こしてしまい深く反省している。安全確保に万全を期していきたい」と語った。

河北新報 2015年10月14日水曜日
<女川原発>地元連絡は停電発生9日後
http://www.kahoku.co.jp/tohokunews/201510/20151014_13026.html

 東北電力女川原発1号機(宮城県女川町、石巻市)の外部電源が2日間で2度停電したことが明らかになった13日、立地自治体や周辺自治体からは、安全対策の徹底や迅速な情報伝達を求める声が上がった。
 女川町は発生当日に東北電から連絡を受けた。担当者は「安全措置が欠落したヒューマンエラーに起因する。重く受け止め、改善してほしい」と指摘した。
 石巻市によると、市への連絡は発生9日後の今月8日。担当者は「非常用電源が入ることは簡単な事象ではない。早く連絡をもらわないと市民を守れない」と東北電に改善を求めた。
 東北電は、国にも発生当日に連絡したが「法令で報告が義務付けられているトラブルではない」として13日まで公表しなかった。
 4月に東北電と安全協定を結んだ女川原発30キロ圏内の登米市や美里町など5市町への連絡も13日になった。美里町の担当者は「東北電が情報を隠せば町は何もできない。迅速な情報提供を期待する」と話した。
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 東北電力は13日、東北電力女川原子力発電所1号機(宮城県女川町、石巻市)で9月下旬、外部電源が失われ非常用発電機が作動するトラブルが立て続けに2度発生したと発表した。


関連情報

東北電力ホームページ

「トラブル等対応要領」
http://www.tohoku-epco.co.jp/genshi/higashi/data/trouble/press/
「A情報」:安全協定報告事象、社会的影響の出るおそれのある事象(国に報告したトラブルを含む。)
「B情報」:事象の進展又は状況の変化によっては、安全協定報告対象又は社会的影響が出るおそれのある事象等
「C情報」:A情報、B情報に該当しない軽度な不具合、漏えい、汚染等、特に連絡を要する事象

※2015年9月の事象については未記載     (2015年10月25日現在)

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