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ブラジル大統領 ジカ熱対策に「すべてつぎ込む」
2月4日 12時57分

中南米を中心に感染が拡大しているジカ熱について、ブラジルのルセフ大統領は3日、国民に向けたテレビ演説を行い、軍も動員してジカ熱を媒介する蚊の発生を抑える対策などに全力で取り組む姿勢を強調しました。
ブラジルでは、去年5月にジカ熱の感染が確認されてから、これまでに最大150万人が感染した疑いがあることから、ブラジルのルセフ大統領は3日夜、ジカ熱対策について国民に向けたテレビ演説を行いました。
この中で、ルセフ大統領は「ブラジルはジカ熱を媒介する蚊に負けない。この戦いに財政や技術のほか人的資源のすべてをつぎ込む」と述べ、全力で対策に取り組む姿勢を強調しました。
具体的には、今月13日から20万人以上の軍の兵士をブラジル全土の家庭などに派遣し、蚊の発生源となる庭先などの水たまりを無くすなどの対策を行うということです。
またルセフ大統領は、ジカ熱との関連が指摘されている、頭部が先天的に小さい「小頭症」の新生児が生まれるケースが疑いの例も含めてこれまでに4000件余り報告されていることを受けて、「小頭症」の子どもやその家族に対する支援についても検討を始めていることを明らかにしました。

ジカ熱の感染 32の国と地域で確認

WHOによりますと、これまでに国内でのジカ熱の感染が確認されたのは、中南米やカリブ海周辺を中心に32の国と地域に上っているということです。
このうち、中南米やカリブ海周辺では、ブラジルやメキシコなど26の国と地域に広がっているほか、太平洋の島国でもフィジーやサモアなど4か国に広がり、ほかにも、アフリカのカーボベルデとインド洋のモルディブの2か国での感染が確認されたということです。
WHOのハートル報道官は声明で「最も大切なのは蚊に刺されないよう肌の露出を抑えることだ」と述べ、感染の拡大を防ぐための対策として、長袖や長ズボンを着用し虫よけを使用することや、室内にいる際は扉を閉めること、それに蚊帳の中で寝ることなどを改めて呼びかけています。
一方、WHOではまだ確認に至っていませんが、アメリカとタイの保健当局もそれぞれ国内での感染を確認しています。

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