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「113番」元素 早ければ10月にも命名へ
2月4日 5時40分

あらゆる物質を構成する元素のうち、日本の研究グループが発見し、日本として初めて名前を付ける権利を得た「原子番号113」という新しい元素について、国際機関の審査を経て早ければことし10月にも名前が決まる見通しとなりました。
この元素は、九州大学の教授で理化学研究所の森田浩介グループディレクターらの研究グループが、平成16年7月に「加速器」と呼ばれる装置で作り出したもので、それまで確認されていなかった「原子番号113」という新たな元素と分かりました。
この元素については、アメリカとロシアのグループも発見者として名乗りをあげていましたが、国際機関の「国際純正・応用化学連合」は去年、日本の研究グループを発見者と認め、命名権を与えました。
国際機関から届いた文書では、ことし4月1日をめどに元素の名前を提案するよう求めていて、半年程度の審査を経て早ければ10月にも名前が決まる見通しです。
新しい元素の名前は、「カルシウム」などのように語尾のつづりを「ium」の3文字とし、神話の人物や研究拠点の場所、著名な科学者などの名前を付けるのがふさわしいとされています。
研究グループは現在、名前の検討を進めていますが、どのような名前にするかは国際機関が公表するまで教えられないということです。

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