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甘利氏辞任、「当然」「不要」が拮抗
第257回解説 編集委員 木村恭子

(1/3ページ)
2016/2/4 3:30
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 甘利明・前経済財政・再生相が金銭授受問題で閣僚を「辞めたのは当然だ」とする電子版の読者は52.2%だったのに対し、「辞める必要はなかった」も47.8%に上り、回答を寄せてくださった皆さんの意見は真っ二つに分かれました。

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 「辞めたのは当然だ」と答えた読者のコメントでは、「『政治家の矜持(きょうじ)』というならば,議員もやめるべきだ」(46歳、男性)と厳しい意見がある一方、「当然というよりやむを得ないという感じだ」(55歳、男性)などと、消極的「当然」派も相当の数に上りました。

■TPP交渉の行方に不安の声も

 さらに、「迅速に決断したのは甘利氏の将来を考えれば良かったと思う」(68歳、男性)と、早期辞任が甘利氏のダメージを最小限に抑える手段だとポジティブにとらえる意見や、甘利氏が環太平洋経済連携協定(TPP)交渉を担当した重要閣僚だっただけに「成果を出しているので辞任そのものは残念だ」(26歳、男性)と、惜しむ声もありました。

 むしろ「大臣の首を取って喜んでいる低レベルの政党に困惑している。政策論争ができる国会に早くしてほしい」(71歳、男性)と批判の矛先が野党に向かっている読者もちらほら。

 また、「このような贈収賄的な行為を積極的に証拠に残す業者の行動には違和感がある」(38歳、男性)として、甘利氏側に金銭などを送ったとされる建設会社をいぶかるコメントも少なくありませんでした。

 一方、「辞める必要はなかった」とする読者からは「現時点で本人に法的な問題はない」(43歳、男性)、「責任を取ることは必ずしも辞めることではない。事実関係の解明が不十分な状況で責任論が先行するのはおかしい」(46歳、男性)とする意見が目立ちました。

 甘利氏は、建設会社の関係者から金銭授受などの接待を多数回にわたり受けていた秘書の監督責任から閣僚を辞めました。甘利氏本人も建設会社の関係者から50万円の現金を2回、受け取ったことを認めましたが、政治資金収支報告書に記載していると説明しています。

 読者は「大臣は日本のために働くことが仕事。TPPをまとめた人材は国のために使うほうが大事で、今回は秘書の辞任で済む」(53歳、男性)として、TPP交渉を成功に導いた甘利氏の政治手腕を高く評価し、「今、辞めさせる必要があったのか?」(47歳、男性)と早期辞職を残念に思う声もありました。

 そして、甘利氏の今後については「大臣を辞任しても現政権の力になってほしいと思う」(55歳、男性)と期待を寄せています。

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