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教師ら「事故、見ていなかった」…広島

 広島県北広島町のスキー場で、学校のスキー教室に参加していた同町立芸北小学校6年、近藤江里菜さん(12)=同町奥中原=がスノーボードの男性(38)=長崎県佐世保市=と衝突して死亡した事故で、同町教育委員会は3日の記者会見で、児童の指導役の教師ら2人が「事故の様子は見ていなかった」と話していることを明らかにした。2人とも児童を見渡せる場所にいなかったという。

 町教委によると、同小のスキー教室は通常、コースの頂上と終点にそれぞれ指導役が立つ。近藤さんらのグループも事故直前まで、上級者コースで教師と指導役の保護者の2人が上下に分かれて見守っていた。最後に初心者・中級者用コースを降りている際に事故が起きたが、2人ともコースの頂上付近にいた。指導役の一人は「滑り降りると事故が起きていた」と話したという。

 同小の板倉寿恵美校長によると、明確な指導規則は定めていなかった。町教委は近く専門家らによる事故検証委員会を設ける。

 また、県警は同日、近藤さんの死因を外傷性大動脈解離による心タンポナーデと発表した。胸を強く打って大動脈が破裂、血液が心臓を圧迫したという。スノーボードの男性も首を骨折し、手足がまひする重傷。【山田尚弘、石川将来】

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