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これ、間違いなく2016年の写真です
最初に作ったホームページはMOにデータを保存した。一太郎で作った卒論は3.5インチのフロッピーに入れて持ち歩いていたように思う。ZIPとかJAZを使っている人はいけてるみたいな雰囲気があった。
なつかしい記録メディア、1979年うまれの私の感覚だとだいたいこんなあんばいだろうか。 3.5インチのフロッピーもMOもZIPもJAZも、一般的には使われることが少なくなったメディアだ。その前の時代にも、後の時代にも記録メディアというのはかなりの種類がある。一概には言い切れないが脈々とした淘汰の歴史の上に成り立っているイメージか。 しかし、そんな淘汰されたメディアを、メーカーが廃盤にした後もなお流通させ続けている会社がある。 > 個人サイト まばたきをする体 Twitter @eatmorecakes 8インチのフロッピー、売ってます時代の流れとともにかわりゆく記録メディア。しかし時代から引退したともいえるメディアをいまも市場に流通させ続けている会社がある。
今回わけあって古い記録メディアをたくさん集める必要があり(イベントでプレゼントするためでして、詳しくは後述しますね)調べるなかで「フラッシュストア」というネットショップが異様な品揃えであることに気づいたのだ。 なんと5インチのフロッピーディスクの新品を平然と売っている(あとで分かったのだが秋葉原の実店舗には8インチのフロッピーもあった)。 「フラッシュストア」のレガシーメディア(一般的に使われなくなった記録媒体)取り扱いページ。かっこいい
この「フラッシュストア」を運営する株式会社磁気研究所は1979年(私と同い年だ)の創業。以来37年にわたって記録メディアを専門に扱ってきたという。
ちょっとまて1979年というとパソコン以前、いわゆるマイコンの時代じゃないか。まさに記録メディア戦国時代の生き証人ともいえる会社だ。 勇んでインタビューをお願いするとご快諾いただけたのだった。 記録メディア、さいしょは紙に穴を開けていた磁気研究所さんのオフィスへ。左から斉藤邦之社長、フラッシュストアを運営する斉藤清泰さん、技術室の平松室長
古いメディアの話が聞ける!
聞きたいことは山ほどあるが、取り扱ったメディアは100種類を越えるというからどこから聞いていいかわからない。 もごもごしていると平松室長がどえらく古いところから話を切り出してくださった。 平松室長「むかしは事務所でデータを保管するというときは、紙のカードに穴をあけてやってたんですね」 斉藤社長「IBMの“80欄カード”っていうのがあったね」 うわ、パンチカードだ! パンチカードの話から始まった……! (この記事、マニアックに書こうと思うと大変なことになりますので以下、気になる部分がありましたらなにとぞ各自検索してください。いわゆる沼ですよねこれ!) こちらが80欄カード。あまりにも見たことがないので、Wikipediaから写真を引用するほど!
斉藤社長「あとは、IBMが8インチのフロッピーを出す前に大型コンピュータで使用してたのが磁気テープ、オープンリールですよね。あれが当時のデジタルのはしりなんですね。50年くらい前まではすべてそうでしたね」
フロッピー 8→5→3.5平松室長「当時は事務所レベルでデータを扱うって言ったら紙に穴あける、そういうクラシックなものだったんですよね。それをデジタルに変えなくちゃいけないっていって最初にできたのがフロッピーディスクで。8インチの。ちょうど40年くらい前に私も東京で作ってたんですよ」
その8インチのフロッピーも磁気研究所さんの実店舗「記録メディア館」で奥の方に陳列されていた
平松室長「フロッピーはいわゆる磁気記録ですよね。磁気で記録をする。で、それがちょうどカード千何百枚が1枚のフロッピーディスクに入るっていうのがすごく画期的だったんですね。
8インチのフロッピーが誕生した、ちょうどその頃うちの会社が誕生したというかんじですね(平松室長は創業時を知るメンバー)」 こちらは5インチのもの(こちらは 日本仮想化技術 木下さんからのご提供。ここから先、今回の企画のために提供してもらったメディアの写真も出てきます)
3.5インチと比べるとこのようなサイズ感。あと薄っぺらい
平松室長「8インチはIBM、アメリカの技術で。5インチもそうなんですけれども。3.5インチからソニーが日本で初めて作って」
いわゆる「フロッピー」というのはこの3.5インチフロッピーを指すのでは。開発したの、ソニーだったんだ…
記録メディア史上最大のヒットがフロッピー3.5インチのフロッピーまで時代がおりてくると90年代後半からコンピュータに触れてきた私にも知ってるやつが出た! という心持ちだ。
この3.5インチフロッピーは登場が1980年だという。というとかなりメディアとしての寿命は長かったのか。 斉藤社長「史上最高のヒット商品ですよね。レンジが長かった。フロッピー以降は何が、というとなかなか…。 当時はIBMが採用しないと誰も見向きもしないという市場で。巨人ですからIBMが。巨人が採用しないと世界の標準にはなれないんですね。 そういう意味でMOのような日本の商品は発想な良いんでしょうけれども世界の規格にはならなかったですね」 MO(今泉さんご提供)は容量の多さと、あと分厚いのが頼もしかった
こちらはエムブイシステムズ 水越さんご提供の未開封のMO、パッケージが桃という唐突さがかわいい
日本仮想化技術 木下さんからのご提供のPDはMOに押されて姿を消したメディア。スライドさせると中にCDが入ってた。わ〜
全世界のこころをひとつに…斉藤社長「アメリカからはJIPとかJAZとかも出てきましたよね。いろんなもんが出てきました。しかしまあ記録媒体というのは全世界が時計の針のようでなければいけないんで。世界中で一緒の企画で使わなければ意味がないんですね」
確かにMOもJIPもZAJも、分からないながらに使っていて「なんかメディアとして今後生き続けるのか不安」みたいな感じはあった。 いわゆるビデオ戦争、VHS 対 ベータがこのころまだ記憶に新しかったというのもあるかもしれない。 完全に余談ですが、ここで編集部橋田提供のVHSテープをごらんにいれますね(注目は「レディスゴルフ倶楽部」の「倶楽部」の部分のフォントの不必要な怖さ)
斉藤社長のいう全世界が一緒になって…というのは記録メディアだけの話ではなく「規格」全般の話でもあろう。もしかしてここ祈るところだろうか。
もうマイクロUSBの差込口にミニUSBの端子差してがびーんってなりたくないんです神様! さて、MOくらいの時代になると円盤系、特にCD-Rが急に幅を利かせ始めた印象だ。 そのあたりはどうなんでしょう。 お店で天井ちかくに積まれていたのはデータカートリッジ
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