お正月に友人と洋服を買いに、若者の街「表参道」に繰り出したわけです。そもそもいい歳こいて洋服を買いに友達と表参道なんか行きたくないのですが、目的のお店の複数ある店舗の中で一番近いのが表参道なんで仕方なく。
僕の買い物はもう済んでいて、あとは友達の買い物を済ますだけって状況でした。
店員「何かお探しですかー?」
友人「あ、暖かいジャンパー探してましてー。」
店員「そうですか、じゃこちらが新作のブルゾンのコーナーですのでご覧になって下さいー。」
ま、よくある流れですよね。
そこで僕は店員さん(若い)に聞きました。
僕「もうジャンパーって言葉はあまり使わないのですか??」
店員「いやー、言わないっすねぇ(半笑い)。ブルゾンって呼びますねぇ。」
え、何それ。いや、そりゃ「ブルゾン」は知ってるよ?僕がファッション誌を買っていた10代のころから「ブルゾン」って単語はありましたよ。
でも「ジャンパー」は既に完全なる死語なの?「いやー、使わないっすねぇ(半笑い)」って言うくらい使わない単語なの?
「アベック」くらい終わった言葉なの?(真顔)
ファンのこと「フアン」って言ってるくらい恥ずかしいの?(恥顔)
母親が親指立てて「バッチグー♪」って言ってて、僕が若干恥ずかしくなる気持ちと同じ気持ちを店員さんは感じているの?(泣顔)
じゃあさ、こんな時はなんて言うのさ?
居酒屋で会計後、帰るとき…
A「あー、酔っぱらった。ちょいトイレ行ってくるわ、先に店出ててー」
B「はいよー」
C「あ、ごめんB、ジャンパー取ってー。」
B「はいよー」
これ、あるでしょ?ハンガーに掛かったジャンパーを奥の席の友達にとって貰うとき。この状況でさ、ブルゾン派の人はさ、
「あ、ごめんB、ブルゾン取ってー。」
ってなるのかい?なるのかいな?なるんだよね…きっと。
季節の変わり目にて…
A「うわー、今日意外に寒いじゃん!ねぇ今日何度?」
B「今日15度切るよ、確か。」
A「まじかよー、ジャンパー着てくりゃ良かったー。」
って会話の経験は誰にでもあるじゃないですか。でもこれもさ、
A「まじかよー、ブルゾン着てくりゃ良かったー。」
ってなるの?ほんとに?ジャンパーって言ってないの?むしろ若者とかじゃなくて僕と僕の周りの人だけ?「ジャンパー」使ってるの。
正しい意味なんかどうでもいいのよ
正確にはジャンパーっていうのは〇〇で、ブルゾンは◯◯だから。むしろブルゾンはアウターであって……みたいなのはどうでも良い。
そんなの僕にとっては「スイカは果物ではなくて野菜だから(ドヤ顔)」って言ってくる人くらいどうでも良い。僕は寒い時に着る上着を日常的な呼び方の話をしているのです。
上半身までの上着がジャンパー、お尻が隠れりゃコート、それだけ。
じゃあ革ジャンは革ブルなの?
と思って調べたら同じ思いの人が沢山いましたよ。
「レザージャケット」ですって。そうだね、みんなそう言ってるわ。
なんかレザージャケットも嫌だな。僕は若い頃から革ジャンは沢山着てきました。普通の人の何倍も着てきた自負がある。なんせ僕はパンクでしたからね。でもその皮ジャンって言葉も無くなっていくのかな。。
レザージャケットに飲み込まれていくのかな…。
そう思っている僕はもう「オジサン」が始まっている
ブルゾン派の若者を否定するのは良くないな。今気がついたよ。僕も「アベック」とか「フアン」って言ってるオジサンを「すごい古い時代の言い方をしているな」って思うもん。
ということは、ブルゾン一派(一派!?)の方々には、「こいつジャンパーって言ってるよ、親父くせー」って思われても仕方がないのです。
まとめ
そっか、僕オジサンの仲間入りしたんだ。「自分はまだ若い。若者には負けない。」って考えがオジサンの考えであって。こんなこと言ってたら、僕が子供の頃にキライだった大人達と同じになってしまう。
幸い昔とは違って、インターネットのおかげで若者にオジサンの素直な気持ちが簡単に伝えられる時代になりました。僕が子供の頃はオジサンたちは辛かったろうに。「アベック」って単語1つで馬鹿にされてたかもしれません。そのオジサンも僕の「ジャンパー」のように「アベック」にアツい想いを持っていたかもしれない。ただそれが伝えられなかったんだ。
ブルゾン一派の皆様へ
きっと僕は練習してもジャンパーをブルゾンとは呼べないでしょう。しかしどうかバカにしないで下さい。僕らはジャンパーに誇りを持っています。あなたたちが将来レザーシューズにネイビーのソックスを履いて、インナーにはホワイトのシャツ、上下セットアップのストライブのフォーマルジャケット(スーツ)を着て、立派な社会人になる頃には僕の気持ちが分かることでしょう。
おしまい。
一体全体ぼくは何を書いているのでしょうか。今日も仕事頑張ります。