清原容疑者逮捕 覚せい剤の使用も認める供述始める

02/03 23:50
元プロ野球選手の清原和博容疑者(48)が、覚せい剤を所持していたとして逮捕された事件で、清原容疑者が、覚せい剤の使用も認める供述を始めたことが明らかになった。薬物の闇にのみ込まれた元スター選手、FNNは、その行動を長期にわたって取材していた。
大きな体を警察車両の後部座席に押し込み、うなだれた姿でフラッシュを浴びる、元プロ野球選手・清原和博容疑者。
街の人は、「憧れの選手が、ああいうことになるっていうのは、ものすごく悲しい」、「幻となってしまうのかな、『KKコンビ』は...、という感じですね」と話した。
野球ファンだけではなく、日本中に衝撃を与えた逮捕劇。
半年間に及ぶ取材から見えてきた、逮捕前の清原容疑者の様子。
清原容疑者は、2日午後9時すぎ、東京・港区の自宅で、覚せい剤0.1グラムを隠し持っていた、覚せい剤取締法違反の現行犯で逮捕された。
警視庁の捜査員が、清原容疑者の部屋に家宅捜索に入った際、清原容疑者は、袋に入った注射器とストローを左手に持っていた。
ダイニングのテーブルには、使いかけとみられる覚せい剤の袋が置いてあり、さらに、台所の棚やテーブルからは、むき出しの注射器2つが、ベッドルームからは、ガラスパイプが見つかった。
清原容疑者は、「自宅にある注射器やガラスパイプは、覚せい剤を使うために持っていた。誰かと一緒に使用するためや、譲り渡すためではなく、自分で使用するためです」と、覚せい剤の使用について、認める供述を始めている。
PL学園時代、エース・桑田真澄投手とともに、「KKコンビ」と呼ばれ、5季連続で甲子園出場を果たしたスーパースターだった清原容疑者。
プロ入り後は、西武ライオンズ、読売ジャイアンツ、オリックスバファローズでプレー。
2,122安打、歴代5位の525本塁打の記録を残し、2008年、23年間の現役生活にピリオドを打った。
その後、タレントとして活躍していた清原容疑者は、いつ道を誤ったのか。
フジテレビ社会部の金子 聡太郎記者は「警視庁は、少なくとも2年前から、そうした情報をつかんで、捜査を始めていますので。その期間、ずっと使っていれば、当然、常習でしょうし。その部分も、今後の捜査で明らかになっていくところだと思います」と話した。
FNNは、半年以上前から、清原容疑者の覚せい剤疑惑を追跡していた。
その間の映像から見えてくる、清原容疑者の姿。
飲食店から出てきた清原容疑者に取材を試みると、仲間の男性が、清原容疑者を守るかのように、記者の手をつかんで制止した。
取材に対する、神経質ともいえる態度。
それは、ほかの場面からもうかがえた。
たびたびカメラにとらえられた、清原容疑者が車に乗り込む様子。
担当の金子記者は「清原容疑者が出かける時っていうのは、必ず、自宅前の大通りに車を止めるんですね。(運転手は)周りを警戒して、『大丈夫だ、誰もいない』とわかったうえで、清原容疑者に連絡を取って。そうすると、家の中から清原容疑者が出てくるというような。非常に強い警戒というのが、印象にありますね」と話した。
そんな強い警戒の中、2015年10月3日、直撃を試みると、ひと言も答えず、車に乗り込んだ清原容疑者。
この日から、2日夜の逮捕まで、およそ4カ月。
このタイミングからは、警察の慎重さが見て取れるという。
金子記者は「(覚せい剤を)所持していて、なおかつ使用しているっていう、確実なものをつかむまでは、非常に慎重に、警視庁の捜査員が見極めて、見極めて、タイミングを計りながら、慎重に捜査していった結果が、今回の逮捕だった」と話した。
慎重を期した、元スーパースター選手の逮捕。
警視庁は、覚せい剤の入手ルートについても解明を進めている。

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