2015年07月03日

中古でも恋がしたい!(2)


著者:田尾典丈
出版社:GA文庫
中古でも恋がしたい!(2)

綾女の噂を消すために頑張る清一たち。そこに小学校時代に清一トラウマを与えた初恋相手の諏訪間天女が転入してきます。しかも、ガングロメイクで…… 清一に迫るものの、相手にされなかった天女は、ゆるふわギャルへ変身。いろいろな手で清一を服従させようとします。

それに対し綾女古都子は、
「もう新宮に近づくな!迷惑だ!!」と拒絶。しかし天女は
「別にカノジョでもないくせに〜」と意に介さない。そのうち、古都子に対する悪い噂が過激なものに変わってしまいます。噂を消すのは難しいと判断した清一は、「原因となる綾女の印象を変える!」ことに方針転換。献身的な活動や図書館での勉強会など、古都子のイメージ刷新をアピールしていきます。果たしてうまくいくのか?

今回は、古都子の噂払拭と、天女の登場がメインエピソードになっています。まあありがちな展開ではありますね。エロゲだと、そのままハーレム方向に行くのでしょうが……この天女(イブと読む)が、かなりいらつく存在。話の流れを止めてしまっています。前巻のラスボスも、大概なヤツでしたが、天女はかなりのおバカキャラ。それが痛くて、いらついてしまいます。また、図書館シーンでは、女の子のような男子生徒が出てきますが(登場時に男子制服なのを見て「なんかのいじめか?」と言われるレベル)このキャラも登場した意味がよくわかりません。1巻で、清一が助けた生徒みたいですが、ストーリーの本筋にはほぼ影響なし。彼が「本当に男」か確かめようとするネタは、以前他作品であったものと同じでしたしねえ(男だと思って、男が確認した際に実は女だった。というのと、女だと思って女が確認したら、実は男だった時のどちらが、被害が大きいか?)

前巻感想でも書きましたが、この作品キャラが停滞してしまっているような気がします。とりあえず登場させてみたものの、その強烈な個性を生かすことが出来ていない。清一も1巻では「強烈な処女厨」ということだったはずですが、それも消えてきているし、妹もいまいち存在感がありません。兄に対してツンツンしているけど、実はブラコン…というキャラにしたいのでしょうが、うまく動いていない。

どうなんだろ? このままキャラが動かないようならば読むのやめたほうがいいのかも。
posted by あにあむ at 11:43| Comment(0) | TrackBack(0) | GA文庫
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

この記事へのトラックバックURL
http://blog.sakura.ne.jp/tb/148167773

この記事へのトラックバック