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中1男子殺害事件 少年「腹立ち やめることできず」
2月3日 17時45分

中1男子殺害事件 少年「腹立ち やめることできず」
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去年2月、川崎市の河川敷で中学1年の男子生徒が殺害され、殺人などの罪に問われている19歳の少年の裁判員裁判で3日、男子生徒の父親と母親が代理人を通じて少年に質問し、「息子が亡くなったことをどう思うか」と尋ねたのに対して、少年は「被害者のことも事件のことも忘れないでいたい」と述べました。また裁判官の質問に対し、「上村さんに腹を立て、やめることはできなかった」などと述べました。
去年2月、川崎市川崎区の多摩川の河川敷で、中学1年生の上村遼太さん(当時13)が殺害され、逮捕起訴された少年3人のうち殺人などの罪に問われリーダー格とされる19歳の少年の裁判員裁判で3日、被害者参加制度を利用して上村さんの父親と母親が代理人を通じて、少年に質問しました。
この中で、母親が代理人を通じて、「相手が弱い立場だから暴力がエスカレートしたのではないか」と尋ねたのに対し、少年は「そうかもしれません」とうつむいたまま小さな声で答えました。さらに、「息子が亡くなったことについてどう思うか」と尋ねると、少年は、「上村さんのことも事件のことも忘れないでいたい」と述べました。
また、父親が代理人を通じて、「死刑になりえる事件だということは分かっていますか」と質問すると、少年は、「死刑も覚悟しています。軽いことではなく、1年間考え続けていました」と答えました。
このあと、裁判官が少年に質問し、「『上村さんが、被告からの暴行を知人に告げ口して腹がたった』ということと、『上村さんの知人からの報復が怖い』こととどちらが大きかったのか。殺害すれば大ごとになると思わなかったのか」と聞いたのに対して、少年は、「上村さんに腹を立てたことのほうが大きかった。やめることはできなかった」などと述べました。
裁判は4日、結審する予定です。

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