韓国 2016/02/03(水曜日)
昨年損失1.5兆W、サムスン重工業が赤字転落[製造]
造船大手のサムスン重工業の昨年の売上高は9兆7,144億ウォン(約9,786億円)で前年比24.6%減少した。営業損失は1兆5,019億ウォンで赤字に転落した。東亜日報などが伝えた。
昨年第2四半期(4〜6月)に発生した海洋プロジェクトでの損失を反映したことで赤字規模は過去最大となった。
四半期ベースでは、第2四半期、第3四半期(7〜9月)はともに赤字だったが、第4四半期(10〜12月)に299億ウォンの営業利益を計上。海洋プラント工事の契約解除や遅れなどの問題がなく安定したことで黒字転換した。第4四半期の売上高は3兆2,286億ウォン。大型海洋プラント工事行程が安定したことで前年同期比32.5%増加した。
同社関係者は「今後、設計変更による追加受注やインセンティブ確保などを通じて収益を回復したい」と話した。今年は12兆ウォンの売り上げを目指す。
一方、現代重工業、大宇造船海洋の造船大手2社も近く、昨年の業績を発表する予定。両社ともサムスン重工業と同様に第4四半期は業績改善が見込まれる。
造船大手3社は今年、海洋プラント事業が安定して大きな損失はないとみられている一方で、原油安の長期化や海運業界の不況により業績好転は困難との見方もある。