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イラクのクルド自治政府 独立是非問う住民投票へ
2月3日 23時03分

過激派組織IS=イスラミックステートとの激しい戦闘を続けている、イラク北部のクルド自治政府は、独立国家樹立の是非を問う住民投票を行うと発表し、今後、イラク政府との関係が悪化することで、ISとの戦いに影響が出ることも懸念されます。
イラク北部のクルド自治政府のバルザニ議長は、2日声明を出し、「住民投票で将来を決めるのにふさわしいときが来た。与えられるのを待っていては、独立は実現できない」として、イラクから独立し国家を樹立することの是非を問う住民投票を実施すると発表しました。
そのうえで「住民投票はクルド人の将来への意思を知るためのもので、すぐに独立を宣言するわけではない」として、あくまで住民の意思を問うことが目的だとしています。
住民投票の具体的な時期などについては明らかにしていませんが、先月、地元メディアは、バルザニ議長がことし11月までに実施する意向を各政党に表明したと伝えています。
クルド自治政府は、独自に石油開発を進め、パイプラインでトルコに輸出するなど自治を強めようとする動きを見せており、イラク政府は警戒を強めていました。
クルド人の部隊は、過激派組織ISとの戦闘の主力として、イラク政府にとっても重要な存在となっていますが、住民投票が行われることになれば反発するのは確実で、ISとの戦いに影響が出ることも懸念されます。

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