<第1回>「翔平」の由来は源義経だった
こう話す徹は岩手県立黒沢尻工業高校で甲子園を目指し、卒業後、社会人野球の三菱重工横浜でプレー。当時はプロ野球選手になりたいという夢をもっていた。
しかし、志半ばで断念。「長男ですし、いつかは実家に戻るべきだと考えていた」と、両親の住む岩手に戻る。そして岩手で最期を遂げた義経にあやかった名前を自分の子供に付け、子供は義経伝説の舞台でもある北海道で父親の夢をかなえた。
受け継いだのは父親の夢だけではない。大谷は間違いなく両親のDNAを譲り受けた。
(つづく=敬称略)