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“兜町に再び活気を”「フィンテック企業」誘致へ
1月31日 21時03分

“兜町に再び活気を”「フィンテック企業」誘致へ
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かつて証券会社が集まり金融の中心地だった東京・日本橋兜町を再び活性化しようと、金融と最新のIT技術を融合したいわゆる「フィンテック」関連の企業を誘致する取り組みが、来月から始まることになりました。
東京証券取引所を中心に証券会社が集まっていた日本橋兜町は、日本の金融の中心地として、かつては多くの証券会社の関係者でにぎわっていました。しかし株式の売買が自動化されたことに伴って、17年前、証券取引所に売買の注文を手ぶりで伝える立会場が閉鎖された影響などから、兜町周辺の昼間人口は年々減少し、街のにぎわいは失われつつあります。
このため、兜町一帯に多くのビルをもつ不動産会社は、地域を再び活性化するため、金融と最新のIT技術を融合した「フィンテック」と呼ばれる新たなサービスを提供する企業を誘致する取り組みを始めることにしました。
具体的には、建て替えを予定しているビルで証券会社が入っていた1階の部分を、来月中旬からフィンテック関連の企業がイベントなどを自由に行える場所として開放するほか、このビルの2階以上にある空きオフィスを、周辺よりも安い料金で貸すことも検討しているということです。さらに別の建物には、異なる職業の人たちが集まって仕事ができるスペースがあるカフェも整備します。
平和不動産・街づくり推進室の高橋悦郎さんは、「兜町はこれまで金融の側面から経済を支えてきたが、今後は新しい金融やビジネスがここから生まれ成長していくような街にしていきたい」と話していました。

フィンテック 広く参入の動き

金融の分野に最新のIT技術を融合し、利用者の利便性を向上させるサービスは、「フィンテック」と呼ばれ、大手からベンチャー企業まで幅広く参入の動きが出ています。
たとえばメッセージアプリなどを手がける「LINE」は、スマートフォンのアプリを使った送金サービスを行っているほか、ネット通販大手の「アマゾン」は自社の通販サイトで商品を販売する企業を対象に、無担保で最大5000万円を融資する事業を行っています。
またフィンテックに携わるベンチャー企業も増えていて、去年10月に設立された、関連企業を支援している「フィンテック協会」は、ベンチャー企業の会員数がすでに30社を超えていて、起業も活発だということです。

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