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日銀の新緩和策 サプライズのディーリングルーム
1月29日 16時16分

都内にある銀行の外国為替のディーリングルームでは、日銀の金融政策決定会合の結果が伝わると、金融政策の内容の確認や客からの取り引きの対応に追われました。
このうち、「ソニー銀行」のディーリングルームでは、午後、外国為替の取り引きを行うディーラーが日銀の金融政策決定会合の結果を見守りました。
そして、日銀がマイナス金利の導入を決めたことが伝わると、円相場は1ドル=121円台まで一気に値下がりし、担当者の間では日銀が新たに打ち出した金融政策の内容の確認をしたり、客からの注文の対応に追われたりしていました。
「ソニー銀行」の外為運用部長、西村和洋さんは、「かなりサプライズという印象をもっている。マイナス金利の導入は市場関係者の間でもあまり想定されてなかったので大きく円安方向にふれた」と指摘する一方、今後の見通しについては「このところの円高の要因となった中国の株式市場や世界経済の下振れが解決されない限りは、日銀が緩和策を続けても効果は限定的だ。円安基調は一過性の可能性も高い」と述べました。

証券会社でもどよめき

都内にある大手証券会社のディーリングルームでは日銀の金融政策決定会合の結果が伝わると、どよめきが広がり、担当者が対応に追われました。
このうち、大手証券会社「野村証券」のディーリングルームでは、国内外の投資家からの注文を受けて株式の売買を行う担当者が日銀の金融政策決定会合の結果を見守りました。
日銀がマイナス金利の導入を決めたことが伝わると、どよめきが広がり、日経平均株価が一気に値上がりするなか、担当者が電話などの対応に追われました。
野村証券の薄井進エグゼキューション・サービス部長は、「マイナス金利の決定は市場から非常に好意的に受け止められたと思う。株式市場は引き続き神経質な展開が続くと思うが、このところ特に外国人投資家が売っていたのでこれを機会にいい流れになるといいと思う」と話していました。

新生銀社長「経済へのプラス効果を期待できる」

日銀がマイナス金利という新たな金融緩和に踏み切ったことについて、新生銀行の工藤英之社長は記者会見で「マイナスの金利の導入にはメリット・デメリットの両方があると思っている。金利が下がるということは直接的には金融機関の収益にはいいとは限らない一方で、経済全体の浮揚、デフレマインドの払拭(ふっしょく)という政策目的があるので、大きな意味での経済全体へのプラス効果はそれなりに期待できる」と述べました。

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