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春闘 経団連と連合 姿勢の違い鮮明に1月29日 11時58分
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ことしの春闘が本格化するのを前に29日、経団連と連合のトップによる会談が行われ、ボーナスなども含めた年収の引き上げを目指す経団連と、基本給を引き上げる「ベースアップ」にこだわる連合とで、姿勢の違いが鮮明になりました。
経団連の榊原会長と連合の神津会長は、春闘が本格化する前に都内で会談を行いました。このなかで、榊原会長は「収益が拡大した企業に対して去年を上回る年収ベースでの賃金引き上げを期待して、積極的で前向きな対応を呼びかけている」と述べ、基本給を引き上げるベースアップに必ずしもこだわらず、ボーナスなども含めたさまざまな選択肢で年収の引き上げを呼びかける方針を改めて示しました。
一方、神津会長は「ことしの春闘は底上げ春闘として注目もされている。デフレ脱却に向け、『年収ベース』で賃上げするのではなく月例賃金の引き上げこそが重要だ」と述べてベースアップにこだわる姿勢を強調し、姿勢の違いが鮮明になりました。
ことしの春闘は来月以降本格化しますが、労使交渉で、賃上げがどのような形で実現するかや、大企業と中小企業の処遇面の格差がどこまで縮小するかなどが焦点となります。
一方、神津会長は「ことしの春闘は底上げ春闘として注目もされている。デフレ脱却に向け、『年収ベース』で賃上げするのではなく月例賃金の引き上げこそが重要だ」と述べてベースアップにこだわる姿勢を強調し、姿勢の違いが鮮明になりました。
ことしの春闘は来月以降本格化しますが、労使交渉で、賃上げがどのような形で実現するかや、大企業と中小企業の処遇面の格差がどこまで縮小するかなどが焦点となります。
神津連合会長「すべての企業で賃上げを」
経団連の榊原会長との会談を終えたあと、連合の神津会長は報道陣の取材に応え、「月例賃金の引き上げがないと本当の意味で広がりや持続性につながらない」と述べ、ベースアップに相当する賃上げにこだわる考えを改めて示しました。
そのうえで、収益が拡大した企業に賃上げを呼びかける経団連の姿勢に触れ「収益が下がったところは何もしなくてよいのか。足元で中国経済や株価の問題があるなかで、『収益の見通しが怪しい』と労働条件の交渉に後ろ向きの姿勢を見せる企業が広がってしまっては、デフレ脱却は夢のまた夢になる」とすべての企業で賃上げをするよう求める考えを強調しました。
そのうえで、収益が拡大した企業に賃上げを呼びかける経団連の姿勢に触れ「収益が下がったところは何もしなくてよいのか。足元で中国経済や株価の問題があるなかで、『収益の見通しが怪しい』と労働条件の交渉に後ろ向きの姿勢を見せる企業が広がってしまっては、デフレ脱却は夢のまた夢になる」とすべての企業で賃上げをするよう求める考えを強調しました。