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ロシア 外貨建てローン利用者が銀行に詰めかけ
1月29日 5時25分

原油安の影響で、産油国のロシアでは、通貨ルーブルが大きく値下がりするなか、外貨建てで住宅ローンを組んだ人たちが銀行に詰めかけ、返済が難しくなったとして、契約条件の見直しなどを求めました。
原油安で、産油国ロシアの通貨ルーブルは外貨に対し大きく値下がりし、モスクワの取引所では先週、ドルに対して一時、1ドル=85ルーブル台まで値下がりし、通貨の単位を切り下げた1998年以降の最安値を更新しました。
28日、モスクワでは、外貨建てで住宅ローンを組んだ人たちが複数の銀行に詰めかけ、このうち中心部の銀行では、およそ30人が、ルーブル安で返済が難しくなったとして、契約条件の見直しなどを求めました。
女性の1人は「この状況ではローンを返済できません。政府も銀行も耳を傾けてくれません」と話していました。
債務者の団体によりますと、ロシアでは2008年前後に、銀行がルーブルよりも金利が安いとして、外貨建てで住宅ローンを組むよう勧めたケースが多く見られたということで、このまま対策がとられなければ、2万世帯が住まいを失うということです。
ロシアのプーチン大統領は、90年代の混乱を治め、安定をもたらしたとして、高い支持を集めてきただけに、経済面での落ち込みが今後、支持率に影響を与えるのか注目されます。

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