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台湾の新議会始まる 民進党から初の議長2月1日 17時24分
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8年ぶりの政権交代が決まった台湾で新しい議会が始まり、初めて過半数の議席を占めた民進党が、これまで国民党が独占してきた議長のポストを獲得し、ことし5月の新政権の発足に向けて安定的な議会運営につなげられるか注目されます。
台湾では、先月行われた総統選挙で最大野党・民進党の蔡英文氏が与党・国民党の候補に圧勝し、8年ぶりの政権交代を決めました。
民進党は、同時に行われた議会・立法院の選挙でも議席を大きく伸ばし、113議席のうち68議席を占めて、単独で過半数を初めて獲得しました。
1日、台北で新しい議会が始まり、民進党や国民党のほか、おととし中国との経済協定の撤回を求めて議会を占拠する抗議活動を行った人たちなどで結成された新しい政党「時代力量」の5人の議員も登院しました。
そして議長選挙が行われ、民進党の元秘書長の蘇嘉全氏が民進党の議員として初めて議長に選出されました。
民進党は、2000年から8年間続いた陳水扁政権のときは議会では少数与党でしたが、今回、国民党が独占してきた議長ポストを獲得したことで、新政権の発足に向けて安定的な議会運営につなげられるか注目されます。
ただ、馬英九総統が任期を残す5月20日までは、いわゆる「ねじれ」の状態が続くことから、法案の取り扱いなどを巡って国民党との駆け引きが続くとの見方も出ています。
民進党の議員として初めて議長に選出された蘇嘉全氏は記者団に対し、「期待に応えられなかったら新しい議会として言い訳ができない。すべての議員と一緒に努力して、改正や定めるべき法案、議会内部の改革を最優先にやらなければならない」と述べ、党派を超えた立場で有権者の期待に応えたいと強調しました。
一方、おととし中国との経済協定に反発した学生たちが議会を占拠した抗議活動で、学者の立場から戦略決定などで中心的な役割を果たした「時代力量」の党首、黄国昌氏は、「当時は議員が人々の約束に背いたので、それを変えたいと思って議場に突入した。きょうは歩いて入ってきたが、目的は変わらない。議会の運営方式を変えたい」として、議会審議の透明性を高めたいと抱負を述べました。
民進党は、同時に行われた議会・立法院の選挙でも議席を大きく伸ばし、113議席のうち68議席を占めて、単独で過半数を初めて獲得しました。
1日、台北で新しい議会が始まり、民進党や国民党のほか、おととし中国との経済協定の撤回を求めて議会を占拠する抗議活動を行った人たちなどで結成された新しい政党「時代力量」の5人の議員も登院しました。
そして議長選挙が行われ、民進党の元秘書長の蘇嘉全氏が民進党の議員として初めて議長に選出されました。
民進党は、2000年から8年間続いた陳水扁政権のときは議会では少数与党でしたが、今回、国民党が独占してきた議長ポストを獲得したことで、新政権の発足に向けて安定的な議会運営につなげられるか注目されます。
ただ、馬英九総統が任期を残す5月20日までは、いわゆる「ねじれ」の状態が続くことから、法案の取り扱いなどを巡って国民党との駆け引きが続くとの見方も出ています。
民進党の議員として初めて議長に選出された蘇嘉全氏は記者団に対し、「期待に応えられなかったら新しい議会として言い訳ができない。すべての議員と一緒に努力して、改正や定めるべき法案、議会内部の改革を最優先にやらなければならない」と述べ、党派を超えた立場で有権者の期待に応えたいと強調しました。
一方、おととし中国との経済協定に反発した学生たちが議会を占拠した抗議活動で、学者の立場から戦略決定などで中心的な役割を果たした「時代力量」の党首、黄国昌氏は、「当時は議員が人々の約束に背いたので、それを変えたいと思って議場に突入した。きょうは歩いて入ってきたが、目的は変わらない。議会の運営方式を変えたい」として、議会審議の透明性を高めたいと抱負を述べました。