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台湾 民進党が過半数の新議会 きょう招集2月1日 4時17分
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8年ぶりに政権交代が決まった台湾では、民進党が初めて過半数の議席を占める新しい議会が、1日、招集されます。5月に予定される政権の移行を前に円滑な議会運営ができるかどうかが当面の焦点になります。
台湾では、先月行われた総統選挙で、最大野党・民進党の蔡英文氏が与党・国民党の候補に圧勝し、8年ぶりの政権交代を決めました。
民進党は、同時に行われた議会・立法院の選挙でも議席を大きく伸ばし、113議席のうち68議席を占めて単独で過半数を初めて獲得しました。
1日は、台北で当選した議員たちが出席する新しい議会が招集され、議長と副議長を選出することになっていて、国民党が独占してきた議長ポストに、民進党の議員が初めて就任する見通しです。
民進党は、2000年から8年間続いた陳水扁政権の時は議会では少数与党で、不安定な政権運営を強いられました。
民進党は、新しい議長と副議長は政党活動への参加や党の役職との兼務を認めず、役割の中立化を目指す方針を示すなど、議会の改革を進める姿勢を強調しています。
しかし、国民党の馬英九総統はことし5月20日まで任期を残していて、政権の移行を前に、民進党が主導権をにぎる議会で円滑な運営ができるかどうかが当面の焦点になります。
民進党は、同時に行われた議会・立法院の選挙でも議席を大きく伸ばし、113議席のうち68議席を占めて単独で過半数を初めて獲得しました。
1日は、台北で当選した議員たちが出席する新しい議会が招集され、議長と副議長を選出することになっていて、国民党が独占してきた議長ポストに、民進党の議員が初めて就任する見通しです。
民進党は、2000年から8年間続いた陳水扁政権の時は議会では少数与党で、不安定な政権運営を強いられました。
民進党は、新しい議長と副議長は政党活動への参加や党の役職との兼務を認めず、役割の中立化を目指す方針を示すなど、議会の改革を進める姿勢を強調しています。
しかし、国民党の馬英九総統はことし5月20日まで任期を残していて、政権の移行を前に、民進党が主導権をにぎる議会で円滑な運営ができるかどうかが当面の焦点になります。
新議会 ねじれの状態が続く
台湾の新しい議会では、国民党にかわって民進党が第1党となりますが、同時に行われた選挙で選ばれた総統と議員の就任時期が4か月近くずれているため、この間、いわゆる「ねじれ」の状態が続きます。
新しい議会を前に首相に当たる行政院長は、国民党が選挙で大敗したこと受けて先月、辞任を表明しました。
台湾では、行政院長の任命権は総統にあり、国民党の馬英九総統は、民進党に対して組閣を主導するよう求めましたが、蔡英文次期総統は、権限や責任が不明確になるなどとして拒否しました。このため馬総統は後任として張善政副院長を任命することを決め、1日、就任します。
しかし、馬総統はことし5月20日まで任期を残しており、政権をにぎる国民党と、議会で過半数を占める民進党との間で駆け引きが続いて行政が滞りかねないとの懸念の声も出ています。
一方、新しい議会ではおととし、学生たちが中国との間で結ばれた経済協定の撤回を求めて議会を占拠する抗議活動に関わった人たちによって結成された政党「時代力量」が5議席を獲得して第3党になっており、若者を中心に支持を得た新しい政党の動向も注目されています。
新しい議会を前に首相に当たる行政院長は、国民党が選挙で大敗したこと受けて先月、辞任を表明しました。
台湾では、行政院長の任命権は総統にあり、国民党の馬英九総統は、民進党に対して組閣を主導するよう求めましたが、蔡英文次期総統は、権限や責任が不明確になるなどとして拒否しました。このため馬総統は後任として張善政副院長を任命することを決め、1日、就任します。
しかし、馬総統はことし5月20日まで任期を残しており、政権をにぎる国民党と、議会で過半数を占める民進党との間で駆け引きが続いて行政が滞りかねないとの懸念の声も出ています。
一方、新しい議会ではおととし、学生たちが中国との間で結ばれた経済協定の撤回を求めて議会を占拠する抗議活動に関わった人たちによって結成された政党「時代力量」が5議席を獲得して第3党になっており、若者を中心に支持を得た新しい政党の動向も注目されています。