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シリア和平協議 反政府勢力「空爆停止が交渉条件」
1月31日 21時58分

シリア和平協議 反政府勢力「空爆停止が交渉条件」
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シリアで続く内戦の終結を目指してスイスで始まった和平協議で、現地入りした反政府勢力の主要なグループは仲介役を務める国連の特使との初めての会談に臨み、政権側との直接交渉に入る条件として、政権側による空爆の停止などを求めたとみられます。
和平協議に参加するためスイスのジュネーブに到着したシリアの反政府勢力の主要なグループは、31日、記者会見を開き、日本時間の31日夜、仲介役を務める国連のデミストラ特使と会談したことを明らかにしました。
会談の詳しい内容は明らかにしませんでしたが、反政府勢力側は、アサド政権との直接交渉に入る条件として、政権側が市民への空爆を停止することや、人道支援を行うため政権側による街の包囲を解くことなどを求めたとみられます。
これに先立って、グループの中心的な役割を担う前の首相のヒジャーブ氏は声明を出し、こうした前提条件が満たされなければ交渉団を撤収させると警告しました。
和平協議は、当面は、国連のデミストラ特使や担当者が政権側と反政府勢力側の間を行き来して、互いの要求を伝える形で進められますが、反政府側が示した条件を政権側が直ちに受け入れることはないとみられ、協議は難航が予想されます。

反政府勢力「人道状況の改善を」

シリアの反政府勢力の主要なグループでスポークスマンを務めるサリム・ムスラト氏は31日、ジュネーブ市内のホテルでNHKのインタビューに応じ、「きょうデミストラ特使と会う予定だ。人道状況の改善が最優先だということを伝える」と述べました。
またムスラト氏は、アサド政権やそれを支援するロシアが「テロ組織」だとしている強硬派の「イスラム軍」の代表も反政府勢力の一部として、デミストラ特使との協議に参加することを明らかにしました。

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