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シリア和平協議 国連が強硬派と水面下で調整
1月31日 7時07分

シリア和平協議 国連が強硬派と水面下で調整
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シリアの内戦の終結を目指してスイスのジュネーブで始まった和平協議で、反政府勢力の主要なグループが30日現地入りし、国連は停戦には強硬派のグループの協力が欠かせないとして、水面下で調整を進めています。
ジュネーブで始まったシリアの和平協議に向けて、反政府勢力の主要なグループは30日現地に到着し、この中には、アサド政権やロシアが「テロ組織」だとして反発していた「イスラム軍」も含まれています。
初日、29日の協議では、アサド政権の代表のジャファリ国連大使が国連のデミストラ特使に対し、テロ組織のリストを作成するよう求めました。これはアサド政権が、過激派組織IS=イスラミックステートと国際テロ組織アルカイダ系のヌスラ戦線だけでなく、イスラム軍などサウジアラビアが支持する強硬派のグループもテロ組織として、協議の場から締め出すねらいがあるものとみられます。
国連の情報筋はNHKの取材に対し、協議のあと、国連の担当者がジュネーブ市内のレストランで、イスラム軍の幹部らと非公式に会合の場を持ったことを明らかにしました。
和平協議は、当面、双方が別々の部屋に分かれ、デミストラ特使はじめ担当者が行き来して互いの要求を伝えることになります。イスラム軍と共闘するグループの幹部らも現地入りしており、国連は停戦には戦闘の主力を担う強硬派のグループの協力が欠かせないとして、水面下で調整を進めています。

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