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中朝貿易50億ドル台続く 北朝鮮経済の支えに
1月30日 20時14分

中朝貿易50億ドル台続く 北朝鮮経済の支えに
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去年1年間の中国と北朝鮮の貿易額はおよそ55億ドルと、5年連続で50億ドルを上回って高く推移し、北朝鮮に対する国際的な制裁措置が続くなか、中国との貿易が北朝鮮経済を支えている構図が鮮明になっています。
中国の税関当局が発表した貿易統計によりますと、去年1年間に中国が北朝鮮と行った貿易額は輸出入を合わせた総額で55億1053万ドルで、前の年よりも13.7%下がりました。貿易額が前の年を下回ったのは2年連続で、北朝鮮から中国への主要な輸出品である石炭や鉄鉱石といった鉱物資源の価格の下落や、中国経済の減速が影響したとみられます。
一方で、中朝の貿易額は、過去北朝鮮が核実験や長距離弾道ミサイルの発射を行ったあとも顕著な減少は見られず、2011年からは5年連続で50億ドルを上回っています。
北朝鮮を巡っては、今月6日に4回目の核実験を行ったことから、国連の安全保障理事会で新たな制裁決議の採択に向けた水面下の協議が続けられていますが、中朝貿易の統計では、北朝鮮への国際的な制裁措置が続くなかでも、中国との貿易が北朝鮮経済を支えている構図が鮮明になっています。また、中国から北朝鮮への原油輸出は統計上は2年続けてゼロでしたが、北朝鮮国内でそれ以前と目立った変化が確認されていないことなどから、中国から北朝鮮への原油供給は続いているという見方が出ています。

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