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シリア和平協議 反政府勢力不在で開始か
1月29日 19時15分

シリア和平協議 反政府勢力不在で開始か
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シリアの内戦の終結を目指す和平協議は開催予定日の29日を迎えましたが、反政府勢力の主要なグループはスイス入りを見合わせ、アサド政権側の対応を見極めて参加を判断する姿勢で、国連は、主要な反政府勢力が不在のまま、日本時間の30日未明から政権側との協議を先行して始めることを明らかにしました。
国連は、シリアの内戦の終結を目指し、アサド政権側と反政府勢力側の双方が話し合う和平協議を、29日からスイスのジュネーブにある国連ヨーロッパ本部で開くことにしています。
しかし、29日の開催予定日を迎えても、サウジアラビアが支持する反政府勢力の主要なグループは、アサド政権側が戦闘を停止し、反政府勢力の支配地域の包囲を解くことが参加の条件だとして、スイス入りを見合わせ、政権側の対応を見極めて参加を判断する姿勢です。
仲介役の国連は、現地時間の29日午後、日本時間の30日未明からシリア問題を担当するデミストラ特使がシリアのジャファリ国連大使と会談すると発表し、主要な反政府勢力が不在のまま、アサド政権側との協議を先行して始めることを明らかにしました。
その一方で国連は、さまざまな勢力ごとに個別に協議を行う方針も示していて、サウジアラビアにとどまっている反政府勢力の主要なグループなどの到着を待って、協議を行うものとみられます。

シリアでは激しい戦闘続く

和平協議の開催が迫るなか、シリアでは、アサド政権の政府軍と反政府勢力、それに過激派組織IS=イスラミックステートによる激しい戦闘が続いています。
シリアの情報を収集している人権団体によりますと、シリア中部のホムス県の反政府勢力の支配地域で、28日、政府軍を支援しているロシア軍が空爆を行ったとみられ、子ども7人を含む10人が死亡しました。また、政府軍と過激派組織ISが戦っている東部のデリゾール県では、ロシア軍によるとみられる空爆で市民3人が死亡したほか、ISによって政府軍側の兵士4人が殺害されたということです。
さらに、南部のダラア県や首都ダマスカス近郊でも、ロシアの支援を受けて攻勢を強める政府軍と反政府勢力の間で激しい戦闘が続いています。

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