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ギリシャ沖 難民などのボート転覆相次ぐ
1月29日 6時10分

シリアなどからヨーロッパに流入する難民や移民があとを絶たないなか、ギリシャ沖でボートが転覆する事故が相次ぎ、子どもを含む30人が死亡しました。
ギリシャの沿岸警備隊によりますと、ギリシャ東部のサモス島の沖合で28日、近くのトルコ沿岸から、およそ40人の難民や移民を乗せたボートが転覆したという通報があり、救助活動を行いましたが、子ども10人を含む24人が死亡しました。
また、ギリシャ南東部のコス島沖でもボートが転覆して、子どもなど6人が死亡し、地中海で相次ぐ海難事故で死亡した人の数は、ことしに入ってすでに200人を超えました。
沿岸警備隊によりますと、難民や移民が乗った小さなボートは、大勢がすし詰め状態で乗っていることに加えて、冬の悪天候で波が荒れているため、転覆しやすいということです。
国連によりますと、ヨーロッパを目指してトルコなどから海を渡り、ギリシャにたどり着く難民や移民の数は、今月だけで5万人を超えて、去年1月の人数の35倍に上っています。
難民や移民の流入に歯止めがかからないなか、EUの執行機関に当たるヨーロッパ委員会は27日、ギリシャ政府に不法移民を入国させないなど管理の徹底を求めていますが、現地当局の対応は追いついていないのが現状です。

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