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台湾・馬総統が南シナ海の島訪問 米が失望表明
1月29日 5時44分

南シナ海で台湾が実効支配している島を、28日、馬英九総統が初めて訪問し、アメリカが失望を表明したことについて、馬総統は関係国との緊張を高める意図はないという考えを強調しました。
台湾の馬英九総統は28日、軍の輸送機に乗り、台湾南部からおよそ1600キロ離れた南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島の太平島に降り立ち、駐留している海上警備当局の職員を激励したり、医療機関などの施設を視察したりして、領有権をアピールしました。
太平島は中国やフィリピン、それにベトナムも領有権を主張していますが、台湾が実効支配している島で、台湾の総統の訪問は、2008年に当時の陳水扁総統が視察に訪れて以来、2人目です。
これについて、中国政府が容認する姿勢を示す一方、アメリカ政府は、南シナ海の領有権の問題の平和的な解決に貢献しないとして失望を表明しましたが、馬総統は28日夜、台北に戻って記者会見し、「他国を挑発したり、批判したわけではない」と述べ、関係国との緊張を高める意図はないという考えを強調しました。
今回の馬総統の訪問は、南シナ海の領有権を巡る問題の当事者として、国際社会に存在感を示すねらいがあるとみられますが、みずからの任期が4か月を切るなか、実績作りを狙ったとの見方も出ています。

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