トップページ国際ニュース一覧シリア和平協議 実質的議論遅れる可能性も
ニュース詳細

シリア和平協議 実質的議論遅れる可能性も
1月29日 4時32分

国連は、シリアの内戦の終結を目指して、和平協議を29日から始めることにしていますが、サウジアラビアが支持する反政府勢力のグループは、アサド政権側が包囲網を解くことなどが参加の前提だとして、スイス入りを見合わせており、実質的な議論の開始は、ずれ込む可能性も出ています。
国連は、シリアの内戦の終結を目指して、アサド政権側と反政府勢力側の双方が話し合う和平協議を、29日からスイスのジュネーブで開くことにしています。
シリアで政府軍や過激派組織IS=イスラミックステートと戦闘を続ける反政府勢力は、100を超える武装グループや地域ごとの連合から成り、ロシアとサウジアラビアが主導して協議の代表選びを進めてきました。
このうち、ロシアが支持する世俗派中心のグループは、すでにスイス入りして、アサド政権との対話に向けて準備を進めています。
これに対しサウジアラビアは、首都リヤドにみずからが支持するグループを集めて対応を重ね、協議を前日に控えてもまだ現地入りしていません。
交渉責任者を務める「イスラム軍」の幹部はNHKの取材に対し、参加の条件として、戦闘の停止と、アサド政権側が反政府勢力の支配地域の包囲を解くことを、国連に求めていることを明らかにしました。
国連はこれまでのところ予定どおり実施するとしていますが、立場の異なる反政府勢力が顔をそろえた実質的な議論の開始は、ずれ込む可能性も出ています。

関連ニュース

このページの先頭へ