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両陛下 フィリピンの日系人などと懇談
1月28日 16時07分

両陛下 フィリピンの日系人などと懇談
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フィリピンを親善訪問している天皇皇后両陛下は、現地の日系人や日本人などと懇談し交流を深められました。
両陛下は28日、宿泊先のホテルに現地の日系人や日本人の代表、合わせて30人余りを招いて懇談されました。
フィリピンには、戦前、多くの日本人が渡り、その子どもにあたる日系2世の人たちが、今も2000人近く暮らしているとされます。こうした人たちの多くは、戦後、厳しい反日感情の残るフィリピンで苦労を余儀なくされたということで、両陛下は一人一人に、「苦労もあったでしょうね」とか、「戦争中は、ずいぶん犠牲になった方もいたでしょう」などとことばをかけられていました。両陛下は、戦争によって苦難の道を歩んだ日系人に強く心を寄せられていて、28日は、歓迎のためホテルに集まったおよそ100人の日系人に歩み寄り、ことばをかけられる場面もありました。
両陛下と懇談した、日系2世で、日系人団体の代表を長く務めたカルロス寺岡さん(85)は、「日系人のお世話をよろしくお願いしますと言われました。本当に光栄でことばで言い表せません」と話していました。
また、両陛下が昭和37年にフィリピンを訪問された際にも懇談し、54年ぶりに再会した家田昌彦さん(77)は、「54年前にお会いしたとお伝えすると、『長い間ご苦労さまでした』とことばをかけていただき、本当に感激しました」と話していました。
両陛下は、これに先立ち、マニラの観光名所の庭園を訪れ、かつて留学生や研修生として来日した経験のあるフィリピンの人たちと懇談されました。天皇陛下は、帰国後、日系企業で働いているという男性に「日本で学んだことが役にたってよかったですね」などと話されていました。また、元留学生の男性の一人が、皇后さまの名前にちなんで長女に「ミチコ」と名付けたと話し家族とともに写った写真を見せると、両陛下は、笑顔でご覧になっていました。

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