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米司令官 中国人工島周辺で航行活動活発化の方針
1月28日 10時50分

米司令官 中国人工島周辺で航行活動活発化の方針
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アメリカ太平洋軍の司令官は南シナ海で中国が造成する人工島の周辺で海軍の艦艇を航行させる活動について「これから増えていくだろう」と述べて、今後、活発化させていく方針を示しました。
アジア太平洋地域のアメリカ軍を指揮する太平洋軍のハリス司令官は27日、首都ワシントンで講演しました。
この中で、南シナ海の南沙(スプラトリー)諸島で中国が造成している人工島について、これまでに埋め立てられた面積は合わせて12平方キロに及び、一部はすでに軍事化されているという見方を示しました。そのうえで、アメリカ軍の艦艇を人工島の12海里以内の海域で航行させる「航行の自由作戦」と呼ばれる活動について、「これから増えていくだろう」と述べて、今後、活発化させていく方針を示しました。
アメリカ政府は国際法で領土とみなされない人工島については領海や領空の主張を認めない立場で、こうした立場を明確にするため去年10月、領海と同じ範囲の人工島から12海里の海域で、イージス艦を航行させこうした活動を継続させる方針を示していました。
一方、ハリス司令官は沖縄県の尖閣諸島について、「日米安全保障条約の適用の対象であり、もし中国が攻撃すれば、われわれが防衛に当たるのは明らかだ」と述べ、日米安全保障条約に基づいてアメリカ軍としての防衛義務を果たすという姿勢を改めて強調しました。

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