平昌五輪:「先進国になった韓国を世界に示すことができる」

平昌オリンピック組織委員会の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)委員長へのインタビュー
「平昌五輪を大韓民国のブランド価値向上のきっかけに」

平昌五輪:「先進国になった韓国を世界に示すことができる」

 平昌冬季オリンピック組織委員会の趙亮鎬(チョ・ヤンホ)委員長は2日、本紙とのインタビューで「平昌オリンピックを通じて韓国が先進国になったことを世界に示すことができるだろう」と述べた。

-ソウル・オリンピックは先進国になる大きなきっかけになった。平昌オリンピックは何を示唆しているか。

「ソウル・オリンピックが韓国社会におけるあらゆる側面を一段階発展させたとすれば、平昌冬季オリンピックは大韓民国という国全体のブランド価値を高める新たな飛躍の転機になるだろう。競技場周辺における交通インフラはもちろん、宿泊や飲食など、あらゆる分野で韓国が先進国になったことを世界が知るきっかけになるはずだ」

-オリンピックを成功させるには。

「ロンドン・オリンピックやソチ・オリンピックを見ると、成功に必要な条件は何よりも国民全体の参加と声援にあることを感じた。徹底した準備はもちろんだが、同時に国民の熱烈な参加と支持が必要だと思う」

-平昌は世界的な観光地として競争力があると思うか。

 「『韓国のアルプス』と呼ばれる平昌は、地域全体が一つの巨大な観光地だ。まず天からの恵みともいえる素晴らしい自然環境がある。とりわけ平昌のように山と海が絶妙に調和した地域は世界的に見ても珍しい。この点に関しては国際オリンピック委員会(IOC)や国連の関係者も賞賛している。この美しい自然環境に加え、交通機関やホテル、飲食店などハード面でも発展を続けている。これにサービスマインドやホスピタリティーなど、ソフト面も強化が進んだ。これらは金額に換算できないほど素晴らしい価値があると思っている」

-オリンピックが成功したかどうかを決める基準は。

 「国際的なレベルに見合った競技運営が行われ、観客動員もうまくいくことだ。最終的に黒字か赤字かはオリンピックが終わったその日に分かるわけではない。世界の人々が行ってみたい場所のベスト20にでも平昌が入れば、平昌オリンピックは成功したと考える」

-オリンピックという大規模スポーツイベントを準備するに当たり困難な面は。

 「国際的なイベントであるオリンピックの準備を行うだけに、その困難さは非常に多様で複雑だ。しかし現場こそオフィスであり、毎日が勝負という思いで現場を駆け回りながら確認を続けた。組織委員会の特性上、政府や江原道の職員、海外を含めた民間の専門家など、メンバーは非常に多様で確かに困難はあった。ただ一方で社会の各界各層から意見が聞けるわけでもあり、その点では何かを決めるに当たって大きなプラスになっている」

-国民に願いたいことがあれば。

 「祭りはすぐに終わり、残るのは思い出だけとよく言われる。しかし平昌オリンピックと大韓民国は忘れられてはならない。平昌が世界的な観光地として有名になれば、(平昌オリンピックは)大韓民国にとって大きな投資になるだろう。平昌の成功はすなわち大韓民国の成功であることを、国民全体が理解してくれるよう心から願いたい」

李革宰(イ・ヒョクチェ)記者
<記事、写真、画像の無断転載を禁じます。 Copyright (c) The Chosun Ilbo & Chosunonline.com>
関連フォト
1 / 1

left

  • 平昌五輪:「先進国になった韓国を世界に示すことができる」

right

関連ニュース