グーグル親会社が世界一価値ある企業に-アップルを時価総額で抜く
2016/02/03 14:44 JST
(ブルームバーグ): 増収増益決算を発表した米グーグルの親会社アルファベットは、時価総額がシリコンバレーのライバルのアップルを抜き、世界最大となった。アルファベットは好調な広告事業が野心的な新規事業を支えている。
アルファベット株は2日、前日比1.7%高の764.65ドルで終了。同社の時価総額は5310億ドル(約63兆5000億円)に達した。アップル株は2%安の94.48ドルで取引を終え、時価総額は5239億ドルとアルファベットに逆転された。投資家の間では、アップルのスマートフォン事業への信頼感が低下する一方、アルファベットには比較的明確な成長の道筋があると期待されている。アップルは2011年に石油会社エクソンモービルから時価総額世界一の座を奪っていた。
社名と組織構造を昨年変更したアルファベットのラリー・ペイジ最高経営責任者(CEO)は、主力のウェブ事業に重点を置く一方で人工知能(AI)や自動運転車、健康関連技術、高速インターネット接続といった新分野の投資にも的確な見識を示している。一方のアップルも自動車やAI分野での専門技術を強化しているが、その多くは公になっていない。「iPhone(アイフォーン)」販売鈍化と中国の成長エンジンの失速でアップルは15年ぶりの減収となる見込みであるのに対し、アルファベットは今年16%の増収になると予想されている。
エドワード・ジョーンズのアナリスト、ジョシュ・オルソン氏は「アルファベットの中核事業は極めて堅調なようだ」と述べ、「これが同社が行ってきた他の投資について投資家の信頼感を高めるだろう」と指摘した。
原題:Google Parent Topples Apple as World’s Most Valuable Company (1)(抜粋)
記事に関する記者への問い合わせ先:サンフランシスコ Jack Clark jclark185@bloomberg.net;サンフランシスコ Adam Satariano asatariano1@bloomberg.net
記事についてのエディターへの問い合わせ先: Jillian Ward jward56@bloomberg.net
更新日時: 2016/02/03 14:44 JST