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【スポーツ】

<首都スポ>大学サッカー 順大からJの舞台へ 横浜M・新井&川崎・長谷川

2016年1月29日 紙面から

順大蹴球部からJリーグ入り。プロでの活躍を誓い合う新井一耀(左)と長谷川竜也=千葉県印西市の順大で(七森祐也撮影)

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 関東大学サッカー1部リーグの順大から今季、4年生ふたりがJ1のクラブに加入した。横浜MのメンバーとなったDF新井一耀(清水商)と、川崎に加わったMF長谷川竜也(静岡学園)だ。高校時代はライバル高の主力同士として戦い、大学では同僚だった新井と長谷川が、今度は同じ神奈川県内にホームタウンを持つ両クラブに分かれ、直接対決実現の日を待つ。 (取材・構成=関孝伸)

 −ふたりは高2の年、高3の年と、2年連続して全国高校選手権の静岡県予選決勝で対戦しました。2年のときは長谷川選手の静岡学園が勝ち、3年のときは新井選手の清水商が雪辱しました

 新井「2年のときの予選決勝は内容的にボロ負け(1−3)でした。タツヤが2年のときの静学には1学年上に大島くん(僚太、現川崎のU−23日本代表MF)がいて、大島くんの方が目立っていました。3年のときのタツヤは完全にチームの攻撃の軸になっていて、本当にうまかったです。ただ、予選決勝は僕らがその年で一番といういいプレーをして、勝つことができました」

 長谷川「3年のときの決勝は静学の方が強いだろうという前評判でしたが、僕らは逆に最悪のゲームをしてしまったんです。3点を取られての完敗(0−3)。イッキを中心とした清商の全員守備が良かったですね」

 −そんなふたりが大学でチームメートになりました

 新井「タツヤは高校からすぐにプロに行くと思っていました」

 長谷川「僕もイッキはそのままプロになると思っていて、イッキが順大に入ることは入試の直前に知りました」

 新井「僕は人に対してあまり自分から話しかけるタイプではないんですが、タツヤが最初にすごく話しかけてきてくれたので、しゃべりやすかったですね」

 長谷川「僕は人と話をするのが好きなんです。イッキは人見知りするので、最初は僕ばっかりが話している感じでした。でも、いつの間にか、親密になっていました」

 −プライベートで遊んだりもしたのですか?

 長谷川「みんなで夜中に何度か九十九里に行ったのはいい思い出です。バーベキューや花火なんかもやりました」

 新井「徹夜でボウリングをやったりすることもありましたね。一晩に余裕で20ゲームくらい投げていました。オフの前とかにたまに飲みに行ったりもしました」

 長谷川「特に下級生のころは楽しいことをしたい時期だったので、遊べるときには遊ぶという感覚でした。もちろん、サッカーもマジメにやっていましたよ」

 −話をサッカーに戻します。大学4年間で何が印象に残っていますか?

 長谷川「リーグ戦(関東大学1部リーグ)の成績が一番良かったのは3年のときの3位ですが、実は僕としてはそのシーズンが一番苦しかったんです。スタメンから外されることもあって歯がゆくて、サッカーが楽しくない時期もありました」

 新井「僕的には勝つ喜びを味わえて一番楽しかったのがその年ですね」

 −それぞれにとって、お互いはどんな存在でしたか?

 長谷川「プロになれるレベルの選手が同じチームにいたということで、僕にとってイッキは刺激になる存在でした。ポジションは違いますが、イッキには負けたくない、イッキよりも成長したいと思いながらやっていました」

 新井「僕もタツヤのことは意識していました。練習でタツヤからボールを取ったら、『よっしゃあ』って思いましたよ」

 長谷川「仲間であり、いいライバルです」

 −プロとしての今季の目標を聞かせてください

 長谷川「いち早く、Jリーグの試合に出場したいです。身近な目標をひとつずつクリアしていくタイプなので、まずは開幕戦のメンバーに入ることを目標にしています」

 新井「試合にはもちろん出たいところですが、まずはしっかりとした土台作りが必要になると考えています。マリノスには素晴らしいディフェンダーの選手がいるので、自分に足りない部分をどんどん吸収して成長したいと思っています」

 −将来的な目標も教えてください

 長谷川「ドイツやスペインといったメジャーな国の、メジャーなクラブでプレーすることです」

 新井「日本代表になりたいとは思いますが、現実味がまだまったくないので、マリノスでレギュラーに定着することをまずは目指します」   

 −「神奈川ダービー」でふたりが対戦する日を楽しみにしています

 長谷川「早くそうなるようにしたいです」

 新井「頑張ります」

    ◇

 首都圏のアスリートを全力で応援する「首都スポ」面がトーチュウに誕生。連日、最終面で展開中

 

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